中原の虹 第一巻
浅田 次郎
講談社 2006-09-25
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ついにとっておいたこれを読み始めました。全く予備知識を入れないようにしていたんですが・・・まさか・・・
まさか張作霖が、主人公とは!
うぉぉぉぉぉぞくぞくする。『蒼穹の昴』と同じスタイルで、物語の進行と同時に、康煕帝や乾隆帝の時代のシーンを挿入して、その青年、張作霖の思いが、この広い大陸に連綿と受け継がれる思いを継承しているという、大いなる悠久な何かがつながっている感じを演出する手法は、素晴らしくうまいと思う。ああ、素晴らしい。まだ3分の1だけで、もうぞうぞくが止まらないっすよ。何年も禁欲していた甲斐があった。『風雲児たち』や佐々木譲さんの太平洋戦争三部作と同時に読むのは、すげぇたまらないっすよ。『風雲児たち』で日本の歴史がつながり始めていると同時に、「それ」と中国の清朝末期から現代までが、少しづつ繋がり始めているので、キタキタキタぁって感じです。