うーん、いまいち。6話まで見たが、風邪ひいてて暇だったから見ただけで、駄目だなぁ。こんなの原作のファンとかでなければ見ないよ。僕は原作を見ていないけれども、なぁ。ライノベルをなどこういった安易なメディアミックスって、トータルでどれくらい収益があるんだろうか?って不思議な気持ちがするなぁ。本当にペイしているのかなぁ。ペイしているとしても、どれくらいの収益率なんだろう?。このレベルの作りじゃーメディアミックスの内輪ファンだけで消費を回しているだけなんだろうなーと思う。
先ずねぇ、この主人公の無責任さに、呆れてものが言えない。原作がどうなのか知れないが、バカ?とかしか思えない。
インデックスって少女は、記憶を消さないと、死んじゃうんでしょう?。それを背景も仕組みも全く知らずに、感情的かかわりも薄い、主人公が、いったいどの面下げて、説教できるんだ?って不思議に思う。「魔術師だろう!何とかしろよ!」って、なんて無責任なセリフだ。こういう無責任さに無自覚のって、見ていてすごくいらだつんだよなー。すべての決断や意見がこの程度の底の浅さなんだろうって、見透かせちゃうんだ。だって、身近で心底心配している人が何年もかけてもどうにもしようがなかったことなわけで、相手から事情を深く聞く姿勢もないし、なんなんだこの馬鹿は?って思っています。演出が下手、としか言いようがない。・・・・科学側で何とかしようとか、そういう解決に関する環境設定は、最初の1〜2話でやらないと、話になるまい。5話では、遅すぎると思う。演出が、全然何も考えていないのが分かるなぁ。・・・主人公は、自分が「賭けているものがインデックスの命である」という自覚があまりに希薄だ。12時過ぎてからそれで愕然とするのは、馬鹿にもほどがある(第五話の話)。そういう、少し考えればわかることが考えられないやつは、真剣味が足りないないとしか思えない。これは、もし苦しんでいる人を助けたいと思うような人格を持つ人間ならば、何度も味わっているはずだし、直ぐに思いいたるはずだろう。それが思いいたらないという一言で、この主人公の性格設定が、非常に浅はかなレベルで構築されているとしか思えなくなる。仮に原作がそういう作りだとしても、ならばこそアニメで再構築すればよかろうと、思うのだが、そういう気合いは、この製作者集団にはなかったようだ。
「なんでおれにはたった一人の苦しんでいる女の子も救う力もないんだ」(第5話)
このセリフとか、聞いて鼻で笑ってしまう。伝わるかなぁ?。だって、そうでしょう?。いきなり殺しあいに投げ込まれて、それでも女の子を救うような、常識が外れている性格の人間であれば、過去にもそういうことを何度も経験しているはずで、「いまさら」現実の過酷さを突きつけられて悩むなんてことはあり得ないと思いません?。リアリティーからして。なんどもなんどもそういう苦しさを味わっているから「こそ」助けたいと、躊躇なく思うような壊れた性格が出来上がっているのであって、「いまさら」ながらにこういう感想は出てくるような奴は、「人を助けたいと心底もった経験がない」人の意見なんですよ、これ。そういう人が「初めて直面する」感情としてはよくわかる。けど・・・・うーん、、、まぁ僕は、オタク系のものにシンパシーがあるから見続けるけど、その他の映画なり、女の子とのデートなりとかと比較した時にそれ以上のというか同等レベルがないと、選んでもらえないと思うんだよなーこの程度じゃぁ。内輪の人間に愛されるのは当然として、それプラスアルファをしないと、市場としては縮小していくにきまっているんだからさ。
ちなみに、6話以降・・・主人公が、解決の方法を見出したり、インデックスのために記憶を失った後で、同じセリフはとても有効なものとなり、感情移入しやすくなる・・・。これは、やはり導入の部分の演出手法が、とても下手だったために起きた現象だなぁ。
だからちなみに、6話以降は、とても見やすくなっている。安心して感情移入できるからだ。つまり再契約が終了したのと同じ状況なわけだから。ただ6話以降は、インデックスの話が全く進んでいないのに脱線しすぎじゃねぇ?とか思うんだけれども。ただ、なんだろうねぇ、格段に主人公に感情移入しやすくなっているのはなぜだろう?。不思議だ、最初からこの感じならば、かなり評価いいのに。記憶を失っていることで、主人公が凄く思慮深くなっているだと思うなぁ。
にしても、この手の、「魔術の打ち消す」異能って、もうなんというか、定番だよね。定番が悪いとは言わないが、その場合は、キャラクターの造形や性格や演出など、もっと緻密にやらないと、全く他の作品と差別化できないじゃないの?って思ってしまう。これが、たとえばノベライズというだけならば、わかる。けど、アニメ化って、それほど低いコストではなかろうに・・・。原作付きのアニメ化ってのは、「オリジナルが好きな人」にとっては、生産者側も受け手側も、どっちにとってももう少し長くかかわりたいという気持ちを満足させる分だけ、それなりに分からないのでもないが、、、、ただ、仕組みとしては、よくない負のスパイラルかもしれないなぁ。もう少し「外」に対して開けるシステムができないと、しんどいだろうなーとか思う。
なんというか・・・・あたり前の演出レベルとか、それを大規模に商品化するならば「どう差別化をつけるか?」とか、そういった商品を設計する「あたりまえのこと」が全然為されていない気がする。もちろん、そんなこと考えずに、どんどん回して固定費をペイさせようという作業の一環なのかもしれないが、、、、なんだかなぁ。このレベルだと、物語を好きかどうか以前のレベルなんだよなぁ、マンガや小説は、アニメほどには固定費は高くないはずだから、そこまで考える必要はないが、、、これ作るのだって安くなかろうに・・・と思ってしまう。
ちなみに、『鉄のラインバレル』のあまりの演出の酷さに憤慨して、アニメ全般への評価がきつくなっているだけで、たぶんまーあまり比較を考えなければ、普通に見えるアニメーションだとは思います。僕は、主人公の頭のレベルが低過ぎて感情移入しにくいけれども、けっして嫌なやつではなくて、インデックスが大事で言っているセリフだから、わからなくもないしね。
とはいえ、グレンラガンがあまりに素晴らしかったので、思わずアニメでも、、、と思ったが、構造的にあまり良作品が期待できない分野なのかもしれないなー。