世界が滅びる時を描く時には二つの大きな方向性がある?

メテオ 1 (1) (YA!コミックス)

瀬戸口さんの『SWANSONG』をやってしまったので、「世界が滅びる系」の物語が、頭の中をぐるんぐるんに回っている。最近。ふと、GWの休みになんか知らない漫画でも、と思い、購入。この話も、隕石?みたいなものが落ちてきて、『SWANSONG』の状況と同じで、ライフラインが途絶して、救出が全く来ない状況になる、、、というお話です。

この主人公川名友子、、、僕的にはとても好みだし、敵というか乗り越える壁として出てくる恋人の先生山下翔二の究極的な利己主義の発想は、とてもいいキャラクター構造だったんだが、全体を貫く脚本が甘すぎる気がするなぁ。1巻で、行くところまでいってしまっているので、この先話を描けまい・・・・。せっかく設定した人間関係を、あまりに早く回収しすぎた。もしこうなるのならば、最初の一話くらいでやった方が良かったんじゃないか・・・と思った。これでは、(1)のテーマの部分は、もすでに終わってしまっている。・・・こういう「世界が滅びる」もしくは「殺し合いのサバイバルゲームの極限状況に追い込まれる」という設定は、二つの方向性がある、


(1)極限状態に追い込まれた登場人物たちの心の奥底にあるモノを浮かび上がらせる


(2)この世界が滅びた理由を探していくことが冒険となるアドヴェンチャー


最近では、(2)のパターンで思いつくのは、週刊マガジンで連載中の『エデンの檻』ですね。で、この『メテオ』は、(2)ではなく、(1)メインで描いているのに、(1)が1巻の終わりの方で、もう既に収集されつつあり、、、うーん、、惜しいなぁ、と思う。いまから(2)に行くのは、???だしねぇ。

エデンの檻 1 (1) (少年マガジンコミックス)