米国聖公会のマリアン・エドガー・バッディ主教のトランプ批判



トランプ政権が出てきた背景と深く重い理由がある中で、この米国聖公会のマリアン・エドガー・バッディ主教の立場が正しいとは、僕は単純には思わない。なかなか説明が難しいのですが、「トランプ現象を生み出した原因」は、長期、マクロ視点で、真剣に考えなければいけなくて、これは明らかに民主党やリベラル、グローバリズムが生み出しているので、このことの傲慢さを理解できていないと、トランプ現象というのは終わらないんですよね。けれども、トランプさん自身がこの原因を理解しているというよりは、民意をすくいとって何が一番受けるかで動いているにすぎないので、短期、ミクロ的には本当に危うい、やばいことばかり動くんですよね。これ自体は、既存の米国のプラットフォームを壊す行為ばかりに見える。そう考えると、やはりぬまがささんが言っている通りではあると思う。だって、トランプさんの言葉は、軽すぎて、空気でどんどん変わるから(苦笑)。けど、この主教の言葉は信念から出てきているものだから、歴史に残るのどちらかと言えば、明らかにこちら。

ちなみに司教ではない。聖公会は同性愛を容認している、性的マイノリティーに対して最も寛容なプロテスタントの主流派。アングリカンチャーチの教派だけど、聖公会は各国の独立なので、英国国教会からは離れている組織のはず。ワシントン大聖堂(Washington National Cathedral)は、ワシントンD.C.にあるキリスト教聖公会の教会。

そもそも、かなりリベラル色が強いプロテスタントの教会なので、保守派の色が濃いトランプ政権とは、そもそも相容れない。なんでここでセレモニーをしたのかはわからないけれども、格式的にも伝統的にも、まぁここが普通ならば問題なからで、まさかこんなこと言われるとは思っていなかったんだろう。

こういう事件が起きて初めてわかるんですが、米国聖公会という存在があるんですね。ワシントン大聖堂が、これだなんて知らなかった。やはり、見えていないだけで、アメリカ複雑ですね。しかも主教が女性なんですね。2011年11月からワシントン教区の主教のポジションなんですね。ワシントン大聖堂で大統領就任式の次の日に、スピーチをするような大役なわけで、なかなかキリスト教の高位聖職者って男性ばっかりのイメージがあるので、とても驚きでした。そして、このシチュエーションで、この言葉を語れる人格の重さは、さすがの一言。

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