あーこれ発売したんだー。探しているんだけれどもないんだよなー。

きづきあきらさん好きなんだよなー。ちなみにこの人の作品は、全くレベルがいつも変わらないので、本当に安心して見れる。基本、上振れはあっても下振れが皆無。安心して読めます。まぁなんちゅーか、ほとんどいつでも自我のナルシシズムにハマるヘタレ男の子とそれを受け止める女の子の話なんですが、いやー胸がザワザワする(笑)恋だよねー。泣けてくる。なんというか、僕らの世代・・・70年代生まれ以降の男の子って弱いもので、なんか父権!とかそういうのが凄く弱くなっているんで、最終的なところで、一歩踏み出すのが置くてな人が多くなっている傾向があると思うんだよね、個人差はあるけれども。草食系とか言われるのも、そういう傾向があるからだと思う。

これがいいのか悪いのか難しいところで、ナイーヴな分だけ、とても優しい男性が多い。日本人と結婚している外国人の女性に何度か聞いたことがあるけれども「日本人の男性はとても優しい」と凄く聞きます。微妙に競争から降りている人が多いし(笑)、これって、たぶん日本の去勢されたような戦後教育や豊さがもたらした成果のような気がするんだよなー。いや基本的に「和」を尊ぶ大和撫子と同じような類型なんだと思うよ(つまり、世界中で嫁を貰うなら日本人の女がいい、というあれ)。基本的に凄く相手の意見を尊重するんで、経済成長が著しい国は、基本的に父権主義というか男が責任を取って引っ張る代わりに・・・・みたいなマッチョ志向が強いので、アメリカと違って女性が強くなる代わりに、男性が弱くなるという形で男女平等の方向性へ向かっているような気がする。これはプラス面。

けど逆に言うと、こういう恋愛に典型的なんだけれども、「最後の一歩を踏み出す」ことや「強引に奪う」ということがなかなかできないヘタレも量産するんだよねー。もちろんだから、非常に資本主義の競争の中で弱い。なによりも、これって、女の子側にとってもたまったもんじゃない気がするんだよね。男の子が自分の内面でぐるぐる思考を回転させて、その外に出てきてくれないんだから。

・・・あっ、これってシンジ君か。エヴァの映画版とかきみまるさんの『RETAKE』を思い出すなぁ。こういうナイーブさって、ある意味、とても不思議な関係で、時間を止めてしまい、どこにも行けない形に物事を追いこんでしまう気がする。そして、、、それが長く続きすぎると、関係性を「損なう」っていう例の村上春樹のよく言う概念になるんだろうと思う。強引に奪って、正しい形に強制・矯正してしまうことは、時にはそれが正しくなくとも「現実的」であることが多い気がする。どこまでも幻想やナルシシズムにとどまっていられるというわけでもないので・・・・。

ああ・・・そういえば、大学時代のゼミの動機に、彼氏がいる女の子ばかり好きになって全力で口説く(ほとんどくどき落とす)という彼氏持ちの女の子キラーがいたんだが、、、あいついま頃どうしているかなぁ?。彼は真実の恋にたどりつけたのだろうか?。「恋をしている女の子は凄い輝いているんだ・・・」とかなんとかいってたっけ。けど、口説くと興味なくなってすぐわかれるんだよね・・・・。ありゃーひどいと思ったが・・・・まぁ人生はいろんな趣味嗜好もあるし、高い強度を求めるのはそれ人それぞれだからなー。

とかとかいろいろ思った。


ちなみに↓これは大傑作だったので、機会があればぜひ読んでください。心が壊れること必定です(笑)。

いちごの学校 (ヤングキングコミックス)