評価:★★★☆星3つ半
(僕的主観:★★★☆星3つ半)
何かのきっかけで、体が入れかわってしまい、「人格」が入れ替わる類型。全9巻完結済み。入れ替わりものがなんだか無性に読みたくなって、購入して一気読みした。大満足。もともとウェブ漫画らしいけれども、「小学生編」「中学生編」「高校生編」と、ずっと入れ替わったまま、10年以上の長きにわたって戻れることなく話が進む。一気に読んだので、二人の内面の成長が伝わってきて、読後感がとても良かった。もちろん、4コマ風なので、ある種のコメディ的なタッチではあるんですが、コメディでもラブコメでもなく、本当に淡々と小学生だった木村佑太と大塚結依の二人が、成長して、悩んで、学校生活を送っていくところが、グッとくる。
小学4年生の男の子らしい、周りと上手くやれるリーダー気質の木村佑太と内向的で人付き合いが下手な大塚結依の二人が、公園の木から落ちて頭を打ってしまったことで、入れ替わりが始まってしまう。
ネタバレてしまいますが、この二人は、最後には結ばれるのですが、ほぼ全編にわたって「好き」という自覚がまるでない。ある意味、淡々と、それぞれの内面の成長を追っているので、ドラマトゥルギーとしては、ほとんど何もない感じになってしまう。基本的に、何かドキドキするようなイベントはほとんど起こらない。「だがそれがいい!」という感じでしたね。多分、最初にこの作品の構想を設定したときに、9巻のラストシーンは、確定していたんじゃないかなと思います。だけど、そこを主題にしないで、二人の成長を描いたところが、僕は良かったなぁ。絵柄に合っている気がする。この物語の軸は、基本的に、孤立気味でいろいろ問題を抱えていて木村佑太(ユイ)の問題を帰結していくのが主軸でしたね。これ、自分にはどうにもできなかった冷え切った家族の問題が、大塚結依(ユウタ)だとあっさり(とは言えないけど・・・)解決していく様を見ているのは、しんどかっただろうなぁと思います。要は圧倒的に、幸せに育って、人間力のある大塚結依(ユウタ)だと、体が入れ替わっても、ユイにとって重い問題の数々を、じわじわ跳ねのけて幸せになっていってしまうので、、、それを横で見ているのはしんどかろう。もちろん、だから素敵!と恋に落ちるても別にはおかしくはないですが、同年代の、同級生の、頭空っぽそうな男の子の方が、自分よりも遥かに人間的魅力と、周りと幸せになるスイキルを持っているをも見せつけられ続けるのは、しんどい。彼女が、嫉妬や敵対心に落ち込まず、自分なりに折り合いをつけていく過程は、なんか、、、人として正しい成長だなぁって思います。幼馴染の高岡和馬がずっとそばにいてくれるのが大きいですよね。人は、喋る相手、付き合ってくれる相手がいると、救われるものです。
それにしても、大塚結依(ユウタ)が、かわいかった(笑)。基本的に、男の子の人格が憑依した女の子の身体ってシュチュエーションに、グッとくるみたいですね。この辺は、なんで自分がそう思うのかなぁ?。
全編にテイストが、Gaedaraeの『パンプキン・タイム』を連想させられました。構造もテイストもそっくりなんですが、こっちは、ストレートに、ずっとラブロマンス。
評価:★★★☆星3つ半
(僕的主観:★★★☆星3つ半)
こっちは、入れ替わりものではないですね。性転換ものの類型。TSマンガ(「TransSexual(トランスセクシュアル)」)ですね。野球少年の藤原樹(いつき)が、突然体が男の子から女の子へ変わってしまう。樹は幼馴染の沖田利都(りつ)くんとそれ以来離れ離れになるのですが、高校でもう一度出会うんですね。二人ともバッテリーで心を許した大親友だったんですが、樹が女の子になってしまっているので、なかなか気づかない、というお話。
評価:完結していないので未評価
(僕的主観:★★★★★星5つ)
ちなみに、軽く紹介ですが、TSマンガ(「TransSexual(トランスセクシュアル)」)では、これが傑作。完成した作品としては、びっけさんの『あめのちはれ』(全8巻)が大傑作ですが、この佐藤はつきさんの『オレが私になるまで』が、素晴らしい。まだ完結していないんですが、これがマジでいい。これだよ!こういうの見たかったんだ!と激しく(笑)思いました。
評価:完結していないので未評価
(僕的主観:★★★★★星5つ)
TS類型では、これも素晴らしいです。佐藤はつきさんの『オレが私になるまで』は、とにかく重いのが、「良さ」なんですけれども、こちらはラブコメのイチャイチャが、マジで尊いと萌える方。