透徹したリアリストでありながら、だれよりも深くロマンチストでありたい

フェイト/ステイナイト[レアルタ・ヌア] extra edition

さて。知人でいうと、ペトロニウスさん(id:Gaius_Petronius)とかs(id:skerenmi)さんあたりはアイデアリストなのではないか、という話も出た。

 ペトロニウスさんが事実と真実の双方を追求していることはいうまでもない。が、もっというなら、ペトロニウスさんが『Fate』の遠坂凛を偏愛する理由はここにあるのではないか、とぼくは思う。凛もまた、優れたアイデアリストだからだ。

 彼女はリアリスティックに行動しようとするが、心には理想の炎が燃えている。そして、ロマンティストである衛宮士郎やセイバーを愛し、桜のニヒリズムを嫌う。ペトロニウスさんは、同じアイデアリストとして、凛に共感を覚えているのではないか。


人間の四分類と、ぼくが『ラブプラス』にはまらない理由。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20091214/p1


海燕さんの人間分類法がすごく面白い。うん、非常に筋が通っている。これって岡田斗司夫さんの『人生テスト』みたいに、それぞれのカテゴリーに劣位と優位が存在してマトリクスを組めそうですね。僕は激烈にニヒリストが嫌いだし、ロマンチストとは相性がいい、とか。性格の類型としては、非常にきれいに分けられますね。


ちなみに僕は昔から、信条として「徹底的にリアリストでありながら、そのリアルの身も蓋のなさを直視したうえで、だれよりもロマンチストでありたい」と思っており(笑)、というかいいまくっていて、そういう意味では、ドンピシャの評価です(苦笑)。もし本当に、外からそのように見えるのならば、それはとてもうれしいことです。思ったた通りに振る舞えている、ということだから。


僕も基本的には、海燕さんと同じ幽玄の民で、、、「真実(=思い込み?)」が重要な人なんですよね、だから今もかすみを食べているように、人よりも激しく「物語」を求める。しかもその量たるや半端じゃない。しかも本や映画の世界では飽き足らず、他者や人生や現実にまで広げて「物語」を要求する欲張りぶりです。。。自分でも、ロマンチストも過ぎるとうざいよなー、、、と思うのですが、「何にでもロマンを見てしまう」のは体質なんで、まーしゃーねーなーと思っています。ロマンとは、・・・それだけ何らかの「自分の中の欠落が大きい」ということなんで、かっこいーことではないのかもしれないですが、まーそれが「動機」となって、何事かが前に進むのならば、それはそれでいいのではないかと僕は、今は思うようになりました。(←大人になった?(笑))


ちなみに、うんうん、遠坂凛への思い込みは、まさにーですねー。僕は、現実的に物事を達成できる理想主義者でありたい、といつも願っています。そのためにはだれよりも、リアリストでなければいけない。。。けど、リアルが基盤でなくロマンに基盤であるリアリストは、いつも「こける」んですよ(笑)。愛嬌というかなんというか、現実主義者なのに、好きになるのがどうしよーもないロマンチスト(士郎やセイバー)だったり、、、、変にロマンチストだから、重要なところで、失敗したりミスったり(笑)。まさに自分に思い当たる行動っぷりです。



だが、それがいい!って僕は思うんです。



(笑)。何でも一人でできるわけでもなし、こういう愛嬌は、最高だと思うんですよ(笑)。というのはねー個人的に思っているんですが、本当に何でもできる現実主義者は人の上に立てないって思うんですよ。リーダー足りえない。なぜならば組織って、そういう愛嬌を愛すものだから・・・人間の集まりだからね。欠点がない人間は、他者をうまく使えないと思うのだ。チームの意味がわからないから。・・・それと、僕個人としては、現実の厳しさを語ると同時に、その上位概念として「夢」や「志」をイメージさせてほしいと思うもの。もちろんあくまで「同時」にね。凛は、そういう存在になると思うんだよねー。ぜったロンドンの魔術協会だっけ?あれの指導者になる、と僕は睨んでいる(笑)。彼女は、きっと、士郎と世界を救うんですよ、あのあと。・・・それに、ロジカルなこと言っておきながら、最後の最後で情に負ける(=桜を、妹を助ける)ところなんか、もうたまらなくいいですね。


そういえば、映画になるらしいなー。・・・たぶん見には行かない、、、と思うけれども(苦笑)。個人的には、それよりも新作を早く・・と思うのだが・・・。