『結界師』 田辺イエロウ著  物語の構造がいったん壊れて、それから再構築している印象を受ける

結界師 26 (少年サンデーコミックス)

とても面白いし、構造的にも善悪二元論を超えるような仕掛けが随所にあって、凄い作品だ!と感じつつも、どうもうまく物語に入り込めないし、なんだかおかしな印象を受ける・・・そのわりには微妙に面白くない印象を受けてしまうのはなぜか?・・・精確に言うと、面白くないのではなくて、なんだか盛り上がろうとうしたところに寸止めをされている気がする。物語の構造がいったん壊れて、それから再構築している印象を受けるんだよね。黒芒楼の志々尾限の話と氷浦蒼士って、抽象度上げると同じ話じゃないかな?。なら、どうして最初に殺す必要があったのだろうか?。