『劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ』 

劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜 初回限定封入特典「劇場上映生フィルムコマ」付き [DVD]

この前、風邪をひいてぶっ倒れていたので、何かアニメでも見て気分転換を、と思って借りてきた。

基本的にマクロスシリーズは、なんというか時系列や歴史を屋ドラマを「理解しよう」といういつもの僕の見方を完全に放棄してみる癖がついてて、、、、なんでだろうか?、さっぱり意識してみていなかったんだけれども、劇場版の物語が終わって、アルトがシェリルを選んだ!というシーンを見て、えっ!これテレビ版と違うのか!といまさらながらに思ったんだけれども、まさかちゃんと三角関係に終止符を打つとは思わなくて、終わりの切れが良くて、ぐっときた。テレビ版を見た時に、3人の距離関係が変わらなければ、「終わった」というか物語が次のステージに進まないので、「続く!」みたいな感覚で、なんとなくすわりが悪かったので、さすが映画版、キレが良くてぐっと来た。最近思うんだけど、本当に、キレよく消費できる「物語」ってのは、「終わりを想定した課題を設定して」そこに向かってドラマトゥルギーが収束する物語なんだよね。というかそれが普通。最近、『小説家になろう!』のウェブ小説ばかり物凄い量を読んでいたので、「そもそもの当たり前」の仕組みというか前提をすっかり忘れていたよ。あれの最大の欠点は、終わりに向かって収束するロジックがほとんど組まれていないか、アイディアだけで勝負してしまうところにあるからなー。


4歳の息子と二人で(息子も風邪でお留守番)見ていたのだが、ピンクの髪のおねえちゃんと緑の髪のおねえちゃんはどっちが好き?と聞くと、ピンク!(息子は年上の女性が明らかに好みらしい)と即答していたので、最後にあの男の子はピンクの髪の女の子を選んだんだよーといったら、うんうん、とうなずいていた(意味が分かっているかは不明)。


それにしても、いつも思うのだけれども、マクロスシリーズってすごい作品だよなー、と思う。今回の映画もテレビシリーズもさっぱり意味が分からないけれども(笑)、これってなんというのかなー映画で言えば、ミュージカル映画を見ているような感じなんだよね、ミュージカル映画って、あれを現実の時系列やシークエンスと考えると、えっ?何でいきなり歌いだすの?って思ってしまうんだけれども、「そう言う様式」と割り切って受け入れてしまうと、非常に見ごたえがある。マクロスシリーズも、なんというかミュージカルとかMTV的な印象が強いんだよなー自分の中で。だから、世界観や物語を「理解しよう」という意識が生まれない気がする。だって、これってシェリルとランカのミュージックビデオだって割り切ってみると、凄い見応えがあるんだもん。もちろんそれだけじゃないにしても、本質の一つが「それ」だと思うんだよねー。


そう思うと、これってある種のショーだから、映画館で見たかったなーと思う。


でもすごいよなーマクロスシリーズって、でも、、、気づいたんだが、まじめの全編通してみたマクロスシリーズの作品って、このフロンティアと映画の「愛、おえていますか」の二つだけだなー。どっちも、映画版は、事実上の正ヒロイン(ミンメイとランカね)の恋が報われなかったという意味で、なんか、美学を感じて僕は好きだなー。どっちの作品も、ヒロインよりもサブヒロインの方が好きだった、というのもあるけど。


まぁ、シェリルが、やっぱり色っぽくて、可愛かったなーと、とてもご満悦な気分でした。

劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜 [DVD]