Bernie sanders drops out of 2020 raceのメモメモ

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コロナウィルスで、今週が山場、と言われる中、4/8の朝、サンダースの撤退を聞く。11月3日の投票日まで、あと7か月ぐらいかな。。。知らない人にとっては、誰それなのかもしれないが、アメリカの政治、大統領選挙を追っている人にとっては、大きな出来事。さすがに、次の大統領選に出るのは、難しいんじゃないかなぁ(2020年で今78歳)、、、と思うので(わからないけれども)、やはりアメリカ政治史における特質できるムーブメントだったと思う。そして、まだ終わっていない。彼だけではなく、明らかに一つの群として、激しい支持者がいるわけだから。これから時がたって自分の中でアメリカを振り返るときにターニングポイントの一つだろうと思うので、メモを残しておこう。大きくは、アメリカが非常に激しく若者世代で、極左に振れたこと。そのことによって、本来は強いはずの民主党が分裂してしまったこと。そして、その分裂につけ込んで、共和党が力を伸ばすと思いきや、突然現れたトランプさんが共和党を乗っ取ってしまったこと。このタイプのポストトゥルースポピュリズムを特質とする政治に対して、共和党民主党ともに古き良き中道が、太刀打ちできなくなってきていること。それは、世界の、アメリカの大テーマである中産階級の復活が全く達成できていない、、、のみならず、その衰退、縮小、そして寛容さの欠如に拍車がかかっていること。こういった、世界の潮流の大きな潮目というか、楔の一つの存在だと思うのです。この壊れていく中産階級に対して、防衛的にナショナリズムが、激しくなっていく。しかしながら、世界は既にグローバリズムによって結合してしまっていて、既にもう戻ることができない。

渡辺さんの視点はいつもとてもわかりやすいので、気にしているのですが、まだまだサンダースさんは、なんというか、民主党内の中道派に対しては、強く出るのですね。もともと理想主義が激しい人なので、引かないんですよね。現実的なことは、妥協になってしまうのだろうなぁ、とみてて思います。この辺りに、理想主義の結果無私の熱狂と現実主義の妥協による諦念は、なかなか難しい問題。オバマさんの時もそうなんだけど、現実的に妥協すると、すべて骨抜きになってしまって、物凄いしこりと絶望を残してしまうので、この辺りは難しいなぁと思う。いっそ、バーニーサンダースさんが、大統領になってしまえば、このような分裂、しこり、理想への熱狂みたいなものは、すべて消え去ってしまうのでしょうが、、、、。逆に、そうならなければ、この「構造」は残り続けるんだろうなぁ、と思います。ちなみに、先日、リンドン・ジョンソン大統領を伝記映画を見たんですが、理想主義的で、理想を追いすぎるがゆえに、なかなか現実が通せないケネディ兄弟との対比で、妥協ばかりしているけれども実務的な現実主義者なジョンソン大統領が、偶然、ケネディの暗殺というありえない事件を経て、大統領になったがゆえに、「理想主義的で現実的に通すのが不可能」なことを、裏工作というか、様々な裏での折衝を重ね続けて、公民権法を実現させていくのは、シャープな対比でよかった。もしかしたら、オバマ大統領の国民介保険のように、ケネディが生き続けていたら、理想に殉じて、何もできないで反動をうんだのかもしれないなぁ、と感じました。

LBJ ケネディの意志を継いだ男 (字幕版)



■中道のバイデン一本化の方向は定まりつつも、民主党の分れるは続く

なので、いつどのタイミングで、どういう形で、サンダースが撤退するかは、注目だった。7月の民主党全国党大会までもつれて、その分裂っぷり、またヒラリーさんん時のように見せつけるのかと思いきや、今回は、Covid-19の件で、大統領選挙の予備選が、全く問題じゃなくなってしまったので、さすがにもうこれ以上と思ったのか。また、3月3日のスーパーチューズデーで一本化していったのは、2016年のヒラリーさんの時の分裂によって、共和党に負けた記憶が色濃いので危機感があったのだろうと思います。

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しかし、結局のところ分裂の構造を無理やり抑え込んでいるという構造はかわらない。いつも思うのですが、「正しいからこうあるべきだ」というべき論は、ほとんどうまくいかないのが世の中だろうと思います。


■中度を破壊する行為としての、中道から見たレフトウィング

渡辺さんはいつもよい参照点にしているんですが、この人のリベラル中央の視点から眺めると、サンダースさんの行為は、破壊行為に見えることがよくわかる。そしてそれは事実でもあるので。ただ、じゃあこの熱狂的なものをどう成業するかというのは、「べき」論では動かないだろうなぁ、ともしみじみ思うのです。


前嶋さんのいうとおり、アメリカ史に残るムーブメントで、これは覚えておくべきことだろう。そして、これがAOCという受け継ぐべきサクセサーもいるので、今後も継続していくものだなぁ、と思うのです。

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■コロナウィルスのパンデミックの中、何となくトランプ大統領に関する好感度が上がっている空気を感じる

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ちなみに、大統領選挙としては、トランプ大統領の支持率の変動が気になるところ。この人の重要な支持基盤は、好景気、失業率の低さだと思うんですよね。結局は、シンプルで、中産階級が支持しているんだろうと思うんです。なりふりかまわず、ちゃんと経済を回してくれることの方が、公平さやリベラルなことよりも、重要というのが本音。そして、まぁそれは、そうだろうな、と思うのです。筋論では、サンダースなどの極端な左の方が、正しいでしょうが、そういう「正しさ」はうんざりと思う人も、かなりいるのが事実。そういうPCに対しての、うんざり度合いの本音が、広範囲中産階級に隠れていることを、無視できない。そしてそういう「うんざり」な気持ちに、極度に反発して、極端なリベラルな公平さを大事にする勢力との、シャープな分裂になっているのも、住んでいると実感する。どっちも、正しい(というか、そりゃいいたくなるよなー)なぁ、と思っています。というなかで、いま、4月11日ですが、ここのところ、これだけ経済がやばいにもかかわらず、何となくトランプ大統領への好感度が上がっているように主観的に「感じます」。データじゃなくて、主観なんだけど、、、なんでかわからないけど、、、

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■NYのクオモ知事の方が、CAニューサム知事よりも、リーダーとして

NYのクオモ知事の方が、CAニューサム知事よりも、リーダーとしての尊敬というか、勝算が相次ぐようにいろいろなメディアで感じる。でも、ほんとうは少しおかしい気がする。いろいろな理由はあるにせよ、カリフォルニアの方が4/11現時点で、NYに比べ初動が早く、全体的に感染爆発までには至っていない。だから、「初動後」の行動は素晴らしくとも、実際はどうだったんだろうと思う。

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とにかく、行動し、動くリーダーが好感持たれる。マクロ的には、それが正しいかは、わからないんだけど。




■暴動と差別と銃と憲法修正~PCを超えるような人でないとダメだって感じが凄くしてしまう



暴動の可能性を常に、、、、これ、センシティブなんだろうと思うんですよね。差別を煽るのかとかそいう話に結び付いちゃうので、、、でも実際のところ、リアルな恐怖なんですよ。考えなくてもわかちゃう話なんで、、、、


■暴動と差別と銃と憲法修正


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こんなん、間違いなく暴動と結びつけるに決まっているじゃないかと思う。でも、たぶんこの話を言うと、PC上、差別を助長するとか、そういう話に凄くつながりやすく言いにくい、、、、でも、「今そこにありえそうな危機」だから、これにうわべでも言い切って対応しない人は、何一つ安全保障に対してやっていないという感覚を感じてします。。。。。


なんというのかなぁ、、、、、こういうセンシティヴな話題にしたいして、極論と極論がぶつかり合って、スタック(止まって)しまう。なので、「極端な物言い、行動力のリーダー」とか「わかりやすく行動的なリーダー」が、支持される感じがするんですよ、、、。すぐそういうのと、ナチスドイツの、過去にあった話!とか、言うよくある話につながちゃうのも、それはそうなんだけど、、、そういう構造があって、人々が不安によって駆動されているのに対して、何らかのメカニズムを用意しなと、どうにもならないよなぁ、と思う今日この頃。

■メモ

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