全米中に広がりを見せるGeorge Floyd Protests

petronius.hatenablog.com

続き。昨日からの少し、残しておこうとメモメモ。

2020年5月31日(日)。ロサンゼルスは、夜間外出禁止令(Curfew)をガルセッティ・ロサンゼルス市長が発令。おお、ガチのCurfewだよ!。この表現使って、それはStay-at-home-orderと違うって、さんざん言われて、そういう違いがあるのかーと2か月前に知った単語だよ。Curfewの方がはるかに強くて厳格なので、軽々しく使わないようにって注意されたんだよねー。それが、でてますよ。マジで。さっき朝起きて奥さんと、コロナどころの話じゃないくらいすごいこと起きてるよね、としみじみ、話していた。また、領事館から注意喚起のメール来てたしね。

在ロサンゼルス日本国総領事館
5月30日(土) 19:50 (14 時間前)
To 自分

○先程,ガルセッティ・ロサンゼルス市長は,本日5月30日午後8時から明日31日午前5時30分まで,ロサンゼルス・ダウンタウン地域に発出した夜間外出禁止令を,ロサンゼルス市全域に拡大することを発表しました。

○また,ウエストハリウッド市,ビバリーヒルズ市においても,抗議行動の過激化に伴い,本日5月30日午後8時から明日31日午前5時30分まで,夜間外出禁止令が発出されています。

○上記の時間帯に禁止令に違反しますと逮捕の対象になることに加え,思わぬ危険に巻き込まれかねませんので,外出は絶対にお控えいただくようお願いします。

○引き続き,ロサンゼルス各箇所にて、ミネソタ州ミネアポリスアフリカ系アメリカ人が死亡した事案に関連した抗議行動が現在も行われ,過激化しています。

○今後の抗議活動の状況により,上記の市以外の各地においても夜間外出禁止令等が発出される可能性があります。

○在留邦人の皆様並びに当地滞在中の邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,テレビ報道を含めた最新情報の入手に努めるとともに,外出を避け,抗議デモや集会を見かけた場合は決して興味本位で近づかず,その場から速やかに離れる等,十分注意するようお願いします。

この広がりよう、、、、。凄い勢いです。6/1から経済がreopenだよ!って、盛り上がっていたのに、逆に屋外出禁止令とか、めちゃくちゃ逆行。

とはいえ、ロサンゼルスのこういう映像がどんどん流れてくると、うひーっていく気持ちになる。前にロサンゼルス郡に住んでいた時には、時々行っていた見覚えのある地域とかで、ガンガンおきているので。この不安感、なかなか味わえないなーとドキドキ。いや、ジョークじゃなくて、こういう異国の地の歴史を体験していると思うと、ああ、凄いことだなぁ、と思う。

にしても、広がりようが凄い。もちろん、コロナウィルスによるStay-at-home-oder、ロックダウンが長期にわたって鬱屈しているというのは、あると思うんだけど、それ以前に、「そういうことが起きる構造」がもともと埋め込まれていることへの怒りが、あるんだろうね、としみじみ思うよ。でないと、こういう風に連鎖的に広がったりはしないもの。昨日も書いたけど、大統領がトランプさんであれオバマさんであれ、問題の構造は全く手をつけられないわけで、そういうシステム、というか構造が出来上がってしまうと、どうにもならないことが、まざまざとわかる。

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laist.com

www.latimes.com


■いろいろなメッセージ~このいま起きている現象にいろいろな生の声が上がっていて興味深い

映画ジョーカーじゃないんだぜと、ロバートデニーロ。これはニューヨークの映像だけど、もうほとんど映画の世界にしか見えないよ。


渡辺さんがこういうコメントをしているけれども、僕の周りの友人でも、メディアが、黒人がこの暴動を起こしているような雰囲気に作りあげていて不当だ、と怒っている人が多い。人種関係なく。実際には、白人の貧しい人、プアホワイトがガンガン暴動しているケースも多いのにそれが全然報道されないのは、おかしいって。これってアフリカンアメリカンへの構造的差別とは別に、中産階級の方かによる貧困の問題もあるから、、、だけじゃなくコロナウィルスのロックダウンによる鬱屈迄混ざって、いろいろわからんくなっている。でも、ちゃんとバランスとって報道しろよ!という県は、物凄く根強くて、、、、究極的には「既存のメディアは信用できない」という意識が、物凄く強いのだなーとしみじみ思う。

こういう中でトランプ大統領のように、だいぶ煽る姿勢の人もいれば、オバマ大統領のように、とても上品なメッセージを出す人もいる。でも前にも書いたのだけれども、「構造的な問題」は、メッセージどうこうじゃあ何も変わらないんだよね。オバマ大統領の素晴らしい言葉が、現実に全く届かなかった8年間を見ているアメリカ人としては、こういうのも、どう感じるんだろう。。。いっていることは正しいけど、「正しさ」では何も変わらない無力感は、まじめに読めば読むほど、感じてしまう。

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Barack Obama on Twitter: "My statement on the death of George Floyd:… "


アメリカの警察は、馬に乗っているケースが多いんだけど、ひゃっはーって奪われてて、、、、やはりアリアル北斗の拳状態だって、思ったよ。


先ほどの黒人が暴動を起こしているかのようなイメージではなく、「止めようとしている人々」がたくさんいて、それも合わせて報道してくれないと、フェアじゃないというのは、すごくあります。

このことが行われている最中に、クルードラゴンの打ち上げによるアメリカ宇宙開発の新時代が来ているんだけれども、、、このNASAの公式放送が、まさに時代を表している。わかると思うのですが、アフリカンアメリカンが二人もメインで出ているじゃないですか。過去ではありえなかった、不可能な映像なわけですよ。


CNNも襲われる。アトランタ。この辺りの文脈は、ほんとうにややこしい。でも、そもそも終始被害者に同情的なCNNが、襲われるのを見ると、ほんとうに構造は複雑なのがわかる。

州郡全力出動とかって、、、

アトランタの活動家のスピーチ

ユニクロも襲われる

シアトル


■どんな構造?

fivethirtyeight.com

そろそろ力尽きたので、時間があれば追記でメモ入れておこうと思うのだけれども、これだけは。友人に、どう思う?と聞いたら、まぁこれは「構造的な人種差別」だから、それは怒るのは当然だよね、狂っているんだよ現実が見たいなことを言われたんですよね。その人は、白人ですが、このファガーソン事件の時の記事を教えてくれて、各都市の人種による警官の比率、また「その警官自身が、自分の住んでいるコミュニティーで働いているのか、外からきているのか」というデータがあって、ようは、警官自体が、

1)人種が偏っている(この場合は白人が黒人のコミュニティを監視する)

2)そのコミュニティに愛着もない、外から出勤してくる警官が、敵地に乗り込む気分でそのコミュニティに入ってい来る

という構造があるわけ。これ、当然ながら、めちゃくちゃ危ないのがよくわかりますよね。2)の部分は、なるほどと唸ったんだけど、自分と関係ない「敵だと思っている地域」で治安維持をする立場の人が、どれだけ暴発しやすいかって、考えればわかるよね。しかも、まぁ極論だけど、その友人が言うには、警官がかなり危ない職業だとして、その採用に「人種差別バリバリのサイコ」な人ばかり雇っている傾向がある(それはデータであるかは知らないけど、、、)といっていて、そんな人が、黒人のコミュニティに治安維持で入っていけば、何するかなんて明白なんだよ、、、と。この構造自体がなくならなければ、いつまでもそりゃ殺される構造があるわけで、「それ自体を変えてくれ!」怒り狂うのは、そりゃ当然だよね、、、と。


あとは、とりあえずメモメモ。



自然状態から

マイケルムーア怒ってる