『アニメージュとジブリ展』2023年の銀座松屋のに行ってきました

メモをとっておいて、忙しさにかまけてブログに出してなかったので。これは素晴らしかった。展覧会も、コツコツ興味の軸に合わせて行っていると、つながりや時代や歴史が見えるようになってきて楽しい。ポイントは、フランス映画の雑誌を意識した鈴木敏夫プロデューサーの「作家主義」的視点、戦略なんだけれども、70-80年代の歴史の匂いを強く感じた。やはり、ジブリの歴史と重なるので、過去に行って素晴らしかった国立近代美術館の高畑勲展での構図と重ねると、非常に深い。

スタジオジブリの原点を振り返る展覧会を開催 | アニメージュとジブリ展

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基本は、銀河鉄道999機動戦士ガンダムなどで盛り上がってきたものに、作家主義的に対抗して、日常的なものにフレームする高畑勲宮崎駿押井守を、売れていないのに(笑)プッシュしていく様は、さすがの慧眼。

どこかのインタビューで、富野由悠季さんが、「鈴木さんは自分を選んでくれなかった」と恨み節を語っていたが、プロデューサーがいたらもっと違った人生だったと思うのだろう。そう思うと、クリエイターは、優秀な編集者プロデューサーがいてこそ、と本当に思う。


ついでに、宮尾岳さんの漫画『二度目の人生アニメーター』なんかも合わせるとこの辺りの80年代のバブルと共にアニメーションが、文化になっていく歴史の過程の熱が見れて良いです。

二度目の人生 アニメーター(1) (ヤングキングコミックス)


ただし、この「流れ」ってのは、1974年(昭和49年)生まれの団塊のジュニアである自分の、ちょっこっと上の世代なんだよね。自分的には、リアルの体験が90年台によっているので、感覚的にはアニメージュの後期がリアタイ世代だなぁ。ラピュタとかパトレイバーの世代だ。


アニメージュ展のおみやげ。基本的には映画のパンフもグッズも断捨離で定期的に据えてて意味がないと自制して買わないのだけれども(笑)、おもわず。1984年なんだぁ。まぁ、リアルタイムの流行りでないものは、流行り廃りが少ないので、という言い訳で、まぁ安かったし。コースター。なんかもう一回漫画版を全て読み直したくなってきた。やはり、ナウシカは、漫画版で読んでこそ。