Trump wins Iowa caucus 2024〜本選でバイデン大統領に勝てる候補としてのニッキー・ヘイリー候補がどこまで存在感を示せるか?

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🔳アメリカ選挙は、バイデンVSトランプ再対決のコースに向かってスタートを切る

予測通り順当にトランプ前大統領が独走。

できる限り演説全て聞きたいなと思っているので、トランプさんとニッキー・ヘイリーさんの演説を全て聞いてみた。演説は、全て家族の紹介や感謝から始まるのは、共和党キリスト教国だからなのか。前回の選挙の時も思ったけれども、見ようと思えば、全ての演説をカットなしで聴けるって、本当に凄い時代になったものです。マスコミのバイアスなしに聞けるのは、本当にありがたい。最初期から追い続けるライブの臨場感と、候補者がさまざまな出来事やイベントでどう変化していくかを見ることが、長い長い旅路の大統領選挙の面白さなので。この「長さ」の試練に耐えることが、大統領の資格を問われるという選挙の仕組み。

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トランプ元大統領は、安定したトランプ節。顔がオレンジ色のファンデーションか何かで塗りたくっているように見えるのは、シワを隠すためかもなぁ。でもこれで隠せるのだから、バイデンさんよりは、まだ若いんだなとは思う。バイデンさんは、もうかなり老衰が進んでしまった感じがすごいするので、今回の選挙は、流石に、、、年齢問題は、ガチのイシューとしてあるだろう。ただし、こうしてトランプさんの主張を聞いてみると、やはり


アメリカファースト


この主張は革新的かつ、まだまだ射程距離を保った、大きなマグニチュードな主張なのがわかる。バイデンさんが大統領になっても、基本的な政策はほとんど変わらなかったことからも、彼が打ち出したこの「アメリカ国民の本音路線」ともいえる方向性は、まだまだ生きている。この方向性が行き着くところまでいかない限りは、いつまでもこのトンランプ支持者の熱量というのは消えないのだろうと思う。思想的にも、これは言ってみれば「ヨーロッパに対する新世界としてのアメリカの特異性」が、旧世界のヨーロッパ的な「血と土のナショナリズム」をベースにした「普通の国」になるかどうかの重要な分岐点だと僕は思う。「血と土のナショナリズム」を全面的に認めたら、最初期の移民、白人が優先されるネイションステイツ(国民国家:この場合の国民は一義的に最初期の移民だけになる)になるわけだから。アメリカの理想やあり方の特異性を真っ向否定する新しい動きだと思う。


それにしても、英語が聞き取りやすくて、演説が上手い。なんというか、本当にエンターテイナーだよな。まぁ、さすが、としか言いようがない。別に大したこと言っていないのに、大衆に熱量を与えるのが上手い。ちなみに、トランプさんがよくスピーチの前に流すのは、「アメリカ合衆国第2の国歌」といわれるGod Bless the U.S.A.(別にアメリカ政府は認定していないけど)。これはいろんなところでアメリカに住んでいるとき、よく聞いた。

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↑この映像とか、本当作りが上手い。


🔳本選でバイデン大統領に勝てる候補としてのニッキー・ヘイリー候補がどこまで存在感を示せるか?

バイデンに勝てるとしてのニッキーヘイリー候補がどこかまで存在感を示せるか。IOWAの共和党予備選挙

【デモイン(米アイオワ州)時事】15日に始まる米共和党の大統領候補者選びで、ヘイリー元国連大使(51)が、「本選でバイデン大統領に勝てる候補」としてトランプ前大統領を猛追している。
「バイデンに勝てる候補」 ヘイリー氏、トランプ氏猛追―米大統領選:時事ドットコム

しかし、惜しい。ニッキー・ヘイリーならばバイデンさんには勝てるだろうに。演説を聞いていても、エネルギーが素晴らしい。演説がイマイチに思えるデサンティス候補に比べると、これは伸びそうな感じがすごくする。基本的に、日本人の立場としては、共和党の大統領がいいと思うんだよね。外交政策も非常にまともだし、ニッキー・ヘイリーさん惜しいよなー。ということで、今回は、ニッキー・ヘイリーさんを少し追ってみました。

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ちなみに、ニッキー・ヘイリーさんの登場時の音楽は、Abba - Dancing Queen 。なんでだろう?(笑)。好きなのかな。

ニムラータ・ニッキー・ヘイリー(英語: Nimrata Nikki Haley、旧姓:Randhawa〈ランダワ〉、1972年1月20日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。サウスカロライナ州下院議員、第116代サウスカロライナ州知事、第29代アメリカ合衆国国際連合大使を歴任した。インドのパンジャーブアメリカ人である。

ニッキー・ヘイリー - Wikipedia

インド系のアメリカ人なので、近年のインド系のアメリカでの台頭を連想させますね。サウスカロライナ州知事とか、ガチの南部の世界から登場してきた保守派政治家なだけに、共和党的にはとてもらしい候補。2011年の知事になったときは、がっちりと保守派、ティーパーティー運動(Tea Party movement)に支持された。


共和党の候補は、トランプさん、デサンティスさん、ヘイリーさんの3名に絞られてきた感があるので、僕としては、ヘイリーさん推しなので、もう少し彼女を追っていこうと思う。



🔳敗者を脱落させるフィルターとしての初期予備選

アイオワ州は内陸の人口310万人余の小さな州(全米31位)で、農業が主要産業。人口の90%が白人で、福音派キリスト教徒が多数を占める。そこから類推できるのは、アイオワ州有権者は米国の平均的な国民よりも保守的な価値観の持ち主だということだろう。

原理主義キリスト教の信仰が根強い白人社会のアイオワ州で支持される指導者は、多様化が進む米国社会全体では受け入れられにくいことは容易に想像できる。

それにもかかわらず、アイオワ州の党員集会が大統領選で注視されるのはなぜか。それは、アイオワ州の党員集会が単なる「投票」ではなく、手の込んだ「集会」だからではなかろうか。

党員集会は、今年の場合、1月15日午後7時(日本時間1月16日午前10時)に一斉にアイオワ州の約1700箇所の公民館や教会、あるいは個人の家など小規模な会場で始まる。集まった有権者は先ず各候補者の推薦者の話を聞き、その後、支持者ごとのグループに仕分けして集計されるが、その過程で参加者と推薦者との質疑が交わされたり、グループへの勧誘が行われたりもする。つまりそこでは「地をはう」ような選挙戦が展開されるわけで、各選対は約1700の集会に対応できる組織力が試されることになる。

その結果、準備不足の陣営はこの段階で大統領選を戦う資格がないことを露呈するわけで、アイオワ州の党員集会は勝者を選抜するよりも、敗者を脱落させる過程とも言える。

今回も、集会直前になって候補者の一人のクリス・クリスティ元知事(ニュージャージー州)が撤退を表明し、共和党の残る候補者は絞られてきた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f960eaa92e518aac762dd8e036ae982a9e4d4f8e

ヘイリーさんのX(旧Twitter)をみると、本当にたくさんの場所に足を運んでいる。いまは、ニューハンプシャーの予備選の真っ只中だろう。とにかく寒いだろうなと思う、アイオワもやばいくらい寒かったみたいだし。この辺りの、さまざまなレベルの州のあり方やルールにどのように対応するかという組織力、資金力なんかも、試されているんだよね。いやはや本当に、アメリカの大統領選挙は、大イベントのお祭りですね。

この結果からすると、デサンティス、ヘイリーさんともに検討した、というところから。ヘイリーさんは上り調子だから、これからニューハンプシャーを注目。デサンティスさんは、ここから挽回できる目があるようには思えないけど、、、、。まぁ総じて、予想通りかな。やはりトランプさんをひっくり返すほどの流れは起きていませんね。

【最新結果】アメリカ大統領選挙2024 共和党 党員集会・予備選挙 候補者選び トランプ氏 ヘイリー氏は|NHK