『ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド』  川原礫著  読むの止められなかった

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

評価:★★★★星4つ
(僕的主観:★★★★☆星4つ半)



面白い小説というのは、読み始めた瞬間からの記憶が消えてしまうことだ。今日の朝、疲労のせいか風邪気味でだるく、英語を勉強する気力もわかず、かといって、小説を読むほどエネルギーもなく、、、、うーと思いながら電車に乗った。そこで珍しく、すぐ席が空いたので(今は連休中で人が少ない)、腰かけたついでに、先日買ってかばんの中に入っていた(僕は常時2冊くらいは読んでない本がいはっている)川原礫さんのソードアート・オンラインを開いてみた。やっぱり、文字を読むと、めまいがして・・・あー明日からGWだから、気力萎えたんだなぁ、、、とか思っているうちに、その世界に引き込まれた。気付いたら乗り換えのための最終駅だった。


いまは評価は下せないなぁ、、、というのは、物凄く面白かったので、無駄に高得点をつけそう(笑)というか個人的には、★5つなんだろうけれども、どうも「どこがいいのか?」ってのがまだ言語化ができていないんだよね。『アクセルワールド』がとても面白かったので買ったんですが、あれと確かに似ているものを感じるので、何か共通項があると思うんだが・・・・けど、今の時点では、楽しかった・・としか言えない。何がいいんだろう?。ウルティマとかリネージュとかオンラインゲームの世界に引き込まれて出てこれなくなるという「発想」、つまりはヴァーチャルリアリティを描く物語類型って、既に手垢が付いているもので、この人の描くアイディアとか世界観が、特にSF的に目新しいとは思わない。『アクセルワールド』もそうで、発想自体は、よくあるもんなんだよねー。だから客観で、躊躇なく高い点をつけることがためらわれてしまうんだけど・・・この読後感や物語世界への引き込まれ感、、、、これは、なんか、そうではない切り口があると思うんだよなぁ・・・。どこなのかなぁ?。誰かうまい説明教えてくれないかなぁ・・・。キャラクターはとても魅力的だ、、、、魅力的だが、萌があるか?っていうと、全然ない。深みがある人格描写か?って言われると、いや、凄く生きている感じはするんだが、別に人格描写が深いわけでもない・・・・。なんなんだろう?なのに、なんで「生きている?」って感じるんだろう。似たような設定や小説はあまたあると思うんだが、おもしろいんだよなぁ・・・・これ。なんだろう、、、、もやもやするぅ・・・。誰か教えてくれー。。。

でも、あの、これ読むのおススメですよ。物凄く面白い。・・・ああ、そうそう、『アクセルワールド』でも思ったんだけど、描かれる恋愛が、、、、ちゃんと「愛」なんだよな、、、そこは不思議な感覚。普通ライトノベルとか普通のエンターテイメントのレベルって、恋なんだけど、、、ちゃんと愛を感じるんだよなぁ、、、こっちのアスナとキリトの関係は、凄くそれを感じたなぁ。・・・・なんだろう、定義はあるんだけれども、僕が「愛」と「恋」を分けている境界はどこなんだろう???明らかに、違うって、いつも見て思うんだよなぁ・・・・。そこら辺に解があるような気がする・・・。ああ、、、この二人の関係はいいなぁ、、、いいよ、うん。ぐっとくる。