東アジアの視点からみたこの時代の歴史

柳生大戦争



うう・・・なんだこれ、面白い(笑)。なんか、物凄い物語だ・・・。発想がめちゃくちゃなのに、背景知識が信じられないくらい広がりが深い(笑)。作者、変な人だー。なんというか、ここまで壮大な舞台で、ここまでぶっとんだ作品を、たった一冊でまとめているのは、神です(笑)。とにかく、こりゃー伝奇小説や東アジアの歴史を多少なりとも知っている人には、ウルトラインパクトな小説です。僕はあまり知識がないのでどこまでが事実かそうでないかが良くわからないが、とにかく、後金(清)と日本と、朝鮮の出来事を並行して並べた、この荒唐無稽なスケール感に圧倒されます。しかも、、、おいおい、男色(笑)にはしりすぎ、登場人物(笑)。凄い、凄いっすよ。なんつーか、奇書ですね・・・・これ、なんか物凄い悪意というか敵意を浴びそうな話なんですが・・・。ちなみに、ここで描かれている豊臣秀吉の征明への理由は、今まで知った本の中では最も納得のいく理由で、ああうんうん、それならな理解できる!と超うなずきました。


物語がつながる時〜16世紀末の北東アジア
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20090305/p1


a-kubota 2009/03/05 22:37
はじめまして。荒山徹ファンのクボタと申します。
アジア全体のダイナミズムを味わうという観点で荒山徹を読むならば、『柳生大戦争』の後半がオススメです。
軟禁されていた李氏朝鮮前王の光海君(クァンヘグン)が、日本朝鮮明清情勢を通して述懐するシーンがあります。


ここで紹介していただいた、a-kubotaさんには、多謝です。まさに、李氏朝鮮前王の光海君(クァンヘグン)の言葉が、見事でした。