２４巻まできた。もう少しで最新刊に追いつく。うーむ、どうも面白さを何と表現していいかまだ戸惑っているかんじ。というのは、そもそも烏森がなんなのか？とか、そういった本筋のドラマトゥルギーの部分がずっとあやふやなままで、物語が進んでいくので、なんとなく全体を仕切る強い「スピード」の熱にかける感じがしてしまう。けど、「そういうものがなくてスカスカでダメ」というのではなくて、ちゃんとあるんだ、間違いなく本筋のドラマは隠しているんだろうと思う、この設定の深みを見ると、そうでないとおかしい。でも、２４巻も！行って、それがよく分からない。そのせいで、凄く面白いし仕掛けもあるのだが、「見続ける」という情熱が薄れてしまう・・・にもかかわらず、兄貴や母親の問題など家族関係の深みや、人間関係における愛する人と友達の話、そして兄貴の目指す・・・組織を作って組織を変えていこうとする話…人を率いることと、大切なものを求める個人的欲望の話など、普段は僕が大きなドラマトゥルギー・・・二元的対立に落ち込んでスピードが速くなりすぎて、逃げ道がなくなるというわなを回避するために必要なアイテムがこれでもかと盛り込まれていて単品のエピソードにその片鱗を、凄く感じる。けれど、２４巻にまで行って、まだ片鱗というのも・・・となかなか難しい。不思議な作品だ。ちなみに、主人公が幼馴染の時音のお風呂場を間違って覗いてしまうシーンがあるのだが、、、うーむ、凄いグラマー。ほっそりしているのにグラマーって最高じゃねぇ？。いやしかし、、、夜行の副長も捨てがたし・・・・とかそんなことを思う。
