19巻読み終わりました。

機工魔術士 -enchanter- 16 (ガンガンWINGコミックス)

19巻すべて読了。面白かった。読了巻が、『NGライフ』と同じ感じ。物足りなくはあるけれども、作者が力を出し切った感があるので、とても読後がさわやか。あと、存在の『真』と『偽』に関する考察は、いいところ突いていたと思う。ただ初見の感想としては、2点思い浮かぶ。


1)エンターテイメントとしてだれにでもわかるような「説得力」を持って描けていない、と思う。難しいことを難しい言葉と抽象のロジックで説明しているのを、バトルシーンとキャラクターの魅力で押し切った、という感じ。うまいのだが、もう少しっ、と思っしまった。これリアルタイムで、追っていた人は、よく入って行けたかもしれないが、僕のように一気に読むには、少しつらい。頑張って、抽象的な内容を読解しないと奥に踏み込めないもの。


2)もう一つは、関係性の執着地点まで描けていない、という不満が残る。結局、最後の3人の関係はどうなるの?って思う。だって、どっちも主人公にとって真実の相手になってしまっているよ、、、、これはちょっと納得できない。だから終わった後に、数巻後日談が入るんだと思う。しかしそれがあっても・・・・・むー、と思う。つーか、主人公もパラスケススも、なんでやっちゃわないの?って思うよ(笑)。時には、何も考えずに押し倒すのが正解なこともあるし、その「後」の関係性を見たかったですよ、僕は。・・・これは、1)の答えが出し切れていないがゆえに、関係性をもう一歩具体的に進めるのが、できなかったんだと思う。


とはいえ、、、、、まぁわかるんだけどね、この流れだと。僕はとても好きで、楽しめました。はしくん推薦ありがとう。

機工魔術士 -enchanter- 19 (ガンガンWINGコミックス)