『3月のライオン』 6巻 羽海野チカ著

3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)

相変わらずのクオリティ。この人の漫画って、何でいつも、ここまで素晴らしいクオリティを保つんだろう。この主人公の「テンション」や物語の「世界観」がキープされるって、、、、それって、物凄く世界を厳しく見つめることだと思うので。主人公の桐山君が、京都まで追いかけるシーンは、これが少女漫画だったら、激ロマンチックなあまあまシーンになったと思うんだけど、、、、話が深刻すぎて、全然そう見えないところがすごいなー。でもこれって、苦しい時期を過ぎたら、物凄いあまぁーーい思い出になるんだろうと思う。・・・でもそうだよなーと思う。少女マンガの世界観ならば、このシーンってハートがいっぱいあふれるシーンになるけど、これくらいの強烈にドラマチックな出来事の渦中にいる人間って、外から見ているからロマンチックに見えるのであって、渦中にいる人気にとっては、すさまじい感情の爆発の嵐の中にいて、苦しいんだろうなーと思う。それにしても素晴らしい作品だよなーこれ・・・。