基本的には中盤での区切りのエピソード。というのは、ようは総集編的な位置づけの話。丁寧に、これまでの話を整理している。
「ちゃんと考えるときが来たのかもしれません。私達が何のためにプリキュアになるのかを」
といっているように、これまでのエピソードでは、彼女たちに目的意識が全く存在していない。それが故に、目的を引き受けることによる、覚悟が全く存在していない。いっしゅうさんが、ごっこ遊びという言い方をしているけれども、同感です。僕はそういう物語は、たるいし、見続けるのが困難なので、とても嫌いなのですが、それでも「魅せる」というのは、やはりこのような様式美と、ここのキャラのデザインなどの演出のレベルの高さがあるからでしょう。とはいえ、そろそろ中盤、それにも限界があります。目的意識がないで、ただ単にミクロの話ばかり積み上げられても、いったい、どの積み上げたものがどこに向かうのかがわからなくなってしまうので、たるいのです。次回の話は、その覚悟が確認され、マクロの目的が問われる話になるはずだと思います。そこで、この物語全体のテーマがはっきり始まるはずだと思います。たぶんそこで、この作品の全体像が評価できるようになっていくのではないかな、と期待します。・・・・が、やっぱり物語を評価する視点としては、ハトプリのように最初から、目的がミクロの次元でもマクロの次元でもはっきりしているほうが、好みだなーと思います。