『Spotted Flower』 木尾士目著 まだらめと咲のその後

Spotted Flower 1 (楽園コミックス)

kindleになっていたので、久しぶりに読み返してみたー。いやーいいなー。


マダラメくんが、ハーレムを形成している今日この頃(2代目の最新刊あたりね)なのですが、最初の1巻に出てきたときの、彼のイタさ、気持ち悪さったらなかった。咲ちゃんが、あのころの大っ嫌いだったといっていたのうなずけるイタさ。オタク(に限らないんだけど)自意識をこじらせていると、ああいう風にうざいんだよね。まぁ、ぼくもうざい人なので、人のこと言えないけれども(笑)。


でもね、いまのマダラメって、愛されるの凄くわかるよ。わかるよね、みなさん?。14巻から、読んでいると、凄くすごくよくわかる。理由もはっきり書いてあるよね。咲ちゃんにちゃんと告白したからだって。その不可能なことをチャレンジしたところが、イタさではなくて、かわいい、に変換したんだよね。もう見ていてはっきりわかる。男性の僕が見ていても、かわいいもの、凄く。確かに、胸がきゅんとする。それは、周りの子でも、いいなーと思う人は出てくるよ。


そんな彼がもし、咲ちゃんと結婚したら、的なのがSpotted Flowerですね。特にそう書かれていないけど、状況から設定から、そうとしか取れない。でも、これもありうる話だよなーと思う。


というか、こうして生活が安定して、ちゃんと生きているのを見ると、意外に、夫として悪くないよなーって思うんだよね。


自意識の痛さってのは、別に誰でも持っているものだろうと思うんだよね。オタクに限らない。そのナルシシズムから、出れるかどうか、に人生はかかっていると思う。そこから出ても、まぁまた戻ったりするものなんだけど(笑)。でも出たり入ったりする人と、まったく出てこな人では違う。


最近、『異能バトルは日常系で』で、主人公が女の子に愛される理由が理解できないという話をしてたんだけど、逆に、特に主人公的な何かがなくても、ただ、単に自意識の痛さを苦しんでちょっと出るだけでも、こんなにも人に愛されるものなんだってのが、この作品をみているとわかるなーと思う。

げんしけん(14) (アフタヌーンコミックス)


オタクの旦那さんっていうと、これを思い出すなー今だと。


『ちいさいお姉さん』 原作マツダ靖・作画ゆとり  ゆっくり自意識の空転を解きほぐしていくことと
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20151209/p1


いいですね。うんうん。


ちいさいお姉さん 2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 140-2)