2024年アメリカ大統領選レポート(9)_副大統領ディベート対決:Walz vs. Vance in CBS News Vice-Presidential Debate

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Full Debate: Walz vs. Vance in CBS News Vice-Presidential Debate | WSJ

フルスピーチを聞いてみようシリーズで、今回も全てのスピーチを聞いてみました。

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今回のディベートを聞いて驚いたのが、驚くほど2016年以前の大統領候補ディベートと同じく、アメリカの最も優れた人々による、現在のアメリカ社会の対立するイシューを、見事に議論するものだったことです(笑)。トランプさんの登場以来、嘘と罵りあいによって、劇場化した討論会と全く違う見事なものでした。

これが凄く驚きを持って感じるのは、ヴァンスさんが、オハイオの移民は猫や犬を食べているみたいな極論を言うヤバい「Weird(ウィアード)な人々」(BYウォルズさん)だと思われていたのが、どうしてどうして、理知的で、しっかりした対応で、これはかなりの前印象とズレる印象を見ている人に与えたと思う。僕自身は、彼の論文も読んでいるし、そもそもかなりの知性派であることはわかっていたので、驚きはないが、報道や印象との落差は大きかったと思う。

銃規制の問題で、ウォルズさんの17歳の息子さんが銃撃を目撃したことを、ヴァンスさんが、「ああ、クライスト、慈悲よ・・・」とウォルズさんに声をかけるシーンは、これまでの「政敵であっても同じアメリカ人」の意識が垣間見て、ほんとうに驚きでした。なんというか血が通った人なんだなという感じがして、うーん、ちゃんとした人だなと言う感じが見事でした。

二人の討論が、、、、ほんとうにちゃんとした討論で、しかも、明らかにお互いで会話をしているのが、いやはやほんとうに新鮮で驚きでした。2016年以降、こんなのみたことなかったので(苦笑)。この雰囲気は、あきらかに、普段は引っ掻きまわすトランプ陣営の、トランプさんと同じ立場に立つヴァンスさんが、ちゃんと会話をしているからだろうと思います。そう言う意味では、かなりの高得点というか、、、、今回の大統領選挙には、そもそも副大統領候補のディベートはほとんど意味をなさないと思いますが、2028年に向けてヴァンスさんは、かなりの得点を稼いだ気がします。

また、最初はぎこちなかったウォルズさんの、ラストの方の展開は非常に巧かった。ある意味、理知的に会話しているので、同じアメリカ人として手法こそ違えどもより良いアメリカの未来を求めていると言う「流れ」ができていて、こう言う流れが出てしまうと、「ハリスでもトランプでもどちらでもいいじゃないか」と言うことになってしまう流れでしたが、1月6日の議会襲撃事件をベースに、民主主義にとってこのような人を大統領に選んで良いのか?で最後の締めをするところは、ウォルズさん一本!と言う感じだった。


答え合わせで、自分の英語力に自信がないので字幕も全て見直してみました(笑)。

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