名作。内容もそうだけれども、映像も素晴らしい。一時期、大井町線の電車の中や駅で、めちゃくちゃ宣伝していた意味がわからなくて、なんでだろうと思っていたけど、見たら納得。それにしても、黒柳徹子さんの、超お嬢様ぶりには、驚きを隠せない。『この世界の片隅に』の同時期とは思えない、ハイソサエティーな暮らしぶりに、見ていて、これ、、、戦前なのか?って思う感じだった。小児麻痺を患っている泰明ちゃんとの友情物語がメインの軸なのだが、この家庭の経済環境がめちゃくちゃ高い私立のトモエ学園だからこそ、こんなリベラルな世界が成り立つんだろうなぁ、としみじみ思った。小学校を追い出されたトットちゃんだが、青森に疎開する最後のシーンでの、驚くほど大人びた雰囲気になっていて、いやまぁ、見ていればわかるけど、この子ものすごい美人になって、素晴らしい女性になるなってのが、見ていてビシバシ伝わってきて、もちろん、育ち、家庭環境からおかしくはないのだが、、、そのままなんの問題もなく行かずに、こんな戦争の悲惨さが、全ての階級に覆い被さったんだなというのはなかなか胸にくる。軍歌を演奏するのを拒否した、とっとちゃんのお父さんがいつの間にかいなくなっていて、、、、これ、後で調べたら昭和19年に軍隊に取られて出征しているんですね。満州に。そしてシベリヤ抑留。自由が丘の駅員さんもいつの間にか女性に変わってしまうのは、あれが、まず階級が低いというか、あまりお金持ちではない人から順々に戦争に行っているのが伝わってきて、なかなかホラー。しかし、お父さんはシベリヤ抑留から帰ってきて、あっさり東京交響楽団のコンサートマスターになっていて、いやーエリートってどこまでもエリートなんだなと思いました。。。この悲惨な戦争時代でも、こんなに勝てない格差というか階級格差って大きいのか、そればかり気になってしまいました(苦笑)。
