今回のコードギアスを見返していて、スザクって、本当にえぐい道を歩むなーと感慨深く感じた。彼を殺そうとしたテロリスト(日本人)を逮捕するんだけど・・・・ナイトオブラウンズって統治権(軍政権?)も付与されているみたいですね、、、日本人のスザクに、同朋の日本人の愛国者を、ブリタニアの高官(=スザクのこと)暗殺未遂で、死刑執行の最終判断とサインを求めに、官僚が来るんだよ。これは、意図的か?それとも普通の行為なのかはわからないが・・・・たぶん本来ならこれって総督のサインのはずだと僕は思うんだよね。たぶん、ブリタニアの内部でも、自分たち生粋のブリタニア人の上に立つナンバーズ出身の高官に疑念があって、、、あいつは、こういうことがちゃんとできるのか?、、、つまりブリタニアに逆らう自分の同胞を殺せるのか?というのを見たくて持ってきたとした僕には思えない。・・・まぁ仮のそこまでえぐくなくとも、こういうことのが日常になるのってのは、なかなかしんどいよね。
そういえば、ガンダムの小説で『閃光のハサウェイ』というものがあって、ここにファーストの登場人物であるブライトノアの息子が出てくるんだけれども、最終的にこのハサウェイノアが、連邦政府に処刑される時の形上の(本人は知らない)死刑執行のサイナーは、ブライトなんだよね。これって、政府広報にのってしまうはずで・・・・為政者ってのは、ひどいよな・・・って思った覚えがある。
そうそう、ミスローマイヤーが、「あなたがナンバーズ出身だからといって!」と叫ぶシーンがあるのですが、ここは興味深かった。ローマイヤーは、はっきりナンバーズを下層の人間と侮蔑しているんだけれども、ナンバーズ出身だからといってスザク自身を差別していないニュアンスなんだよね。このセリフは、かりにナンバーズ出身であって同胞にシンパシーがあっても、あなたはブリタニアの高官なのだから正しい判断を下すべき、というニュアンスが明らかに僕は感じる。ということは、人種差別は非常に少ない能力主義があって、能力があってとりたてられたものは、すべからく人を支配できると考えているように思った。なるほど・・・。普通の差別主義ならば「やはりナンバーズだからっ!」というニュアンスのセリフになるはずだと思うのだよね。