リスクとベネフィットを考えること

ハチはなぜ大量死したのか

http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20090228/1235747340

mmpoloさんの日記で興味深くて、立ち読みしてみた。ああ、、、ジャーナリストの文章で構成だな、と僕も思った。なんというか、ビジネスをやる側とか、本気で国の運営を考えている人は、今の科学水準で、リスクとベネフィットを勘案して物事を意思決定するしかないんだ。科学の水準が変われば、聞きが変われば、測定の基準なんてすぐ変わる。けど、そういった限定をベースにやるしかないのだ実践者は。あれも、これも、それと、因果の不明な原因をきりがなくあげる立場は、ただのジャーナリスティツク煽りだと思う。もちろん、その告発が、社会にとってすべてマイナスだとは思わないし、重要だと思う。『沈黙の春』はなければならなかったと思うし。けれども、やはり、この近代社会に生きる人間としては、リスクとベネフィツトを勘案しながら限りなく原因を追い求め、バランスとっていく姿勢だけはなくしたくないな、と思う。ちなみに、いろいろな規制の問題や環境保護の立場の人と話していると、ほとんどの人が、近代社会での科学的議論の大前提である、リスクとベネフィットのことがわかっていないんだよね・・・・。感情に支配されても、この因果が複雑な大規模な社会で、限定付けだけれども、「正しい判断」は出来ないと思うよ。人の命が一番大事だ!なんて叫ぶのならば、即時に自動車を禁止すべきなんだからさ。その程度のことを理解して議論しないと、話ににもなってもんじゃない。「議論」には、作法があるんだもの。しかし、、、今下記を読んでいるが、大衆によってポピュリズムが動く今の社会は、そういう感情によって左右されるものなんだよなぁ。


思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)