批評:Nonfiction

『Turning Point: 9/11 and the War on Terror』2021 Brian Knappenberger監督 対テロ戦争20年を網羅し「いま」見るべきドキュメンタリー

www.youtube.com■歴史となった911からのイラン・アフガニスタン戦争バイデン大統領は2021年8月30日、アフガニスタンからの軍の撤退が完了したと宣言した。その後、一月くらいは持つだろうと予測していて様ですが、アフガニスタンではイスラム主義…

『Knock Down the House』2019 Rachel Lears監督 アメリカの最前線を伝えるAOC(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)のサクセスストーリー

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★4つ)2019-10-04【物語三昧 :Vol.41】『Knock Down the House』2019 Rachel Lears監督 アメリカの最前線を伝えるAOCのサクセスストーリー-46 2019年8月28日に、これを書いている。偶然、ネットフリックスで見つけて。…

『女王、エリザベスの治世 先進国の王政記』 小林 章夫著  イギリスの現代60年史をざっと俯瞰するにはとても読みやすい新書

君主とはどういうものだろう? 半藤一利さんの昭和史を見ながら、昭和天皇独白録を読みつつ、君主としての昭和天皇については少しづつわかってきた。彼は親欧米であったし。自由主義を基調とする立憲君主主義者だったし、時々の日本の軍部に対する批判的な眼…

万人の万人に対する闘争(such a war as is of every man against every man.)の状況ってのがどういうものなんだろう?

相変わらず面白い対談。内乱時代にイスラム過激派が台頭してくるのと信長が登場してくるのは同じと。/『世界の辺境とハードボイルド室町時代』第3回:信長とイスラム主義 - HONZ http://t.co/0ruQ6jKweN— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2015, 8月 19 これめ…

自殺者1万人を救う戦い - SAVING 10,000 - Winning a War on Suicide in Japan

http://www.saving10000.com/?lang=ja見たいと思っていたのだが時間がなくて、今日早起きしてみた。さすがに朝から超重いへヴィーな内容で沈んだけれども、見てよかった。僕はポジティヴな方であるし、いまポジティヴに思えるほどに人生としては運がいい方だ…

『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』 安田 峰俊 著  リアル異世界ファンタジーを地でいく2ちゃんねらーのヒロアキさんの姿に感心した!

評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★☆3つ半) ■和僑〜中国に住む日本人を見て、日本の現在を知るこのルポの構成は、最初に2chで、中国の田舎に暮らしている日本人の若者がいるというネット情報を見て、それが、これはネタではなく本当なんじゃないか?と探…

これ、偶然かったけど、凄い面白い。

偶然、日経ビジネスの佐々木さんとの対談を見て、買ったんだけど、物凄く面白い。うん、いまの企業って、そうなっていると思います。この本は、凄いおすすめです。

『The Shift: The Future of Work Is Already Here』 リンダ・グラッドン著 これからの僕らの未来

リンダ・グラットン教授の『ワークシフト』は、近年まれにみる良書だったようだ。いま、全力で友人にすすめまくっている。自分の今まで考えてきた思考の断片が、非常に整合性をとれてつながっていく触媒になって、凄く感動した。久しぶりに凄い知的興奮を味…

『あんぽん 孫正義伝』 佐野眞一著 愛する祖国日本に多様性をもたらしてくれる彼らに乾杯!

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つ)凄いです。素晴らし本でした。近年読んだ、どんな物語よりも力強く、そしてミクロとマクロが交錯する超弩級の本でした。ああ、こういうものに出会えるから読書はやめられない。ペトロニウスの名に…

『たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く』 石村博子著 人間を支えるものってなんだろう?

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★☆4つ半)話すと長くなってしまうので、満州に興味がある、そしてコサックを知りたければ、素晴らしい本だと思います。。。って、すげーおざなりな説明だなぁ(苦笑)。僕的に、物凄い素晴らしい本だったんだけどなー。…

『ネットと愛国〜在特会の「闇」を追いかけて』 安田浩一著 現代日本の本質を描写している傑作ルポタージュ

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つ)ルポタージュの傑作だと思う。物凄く読む価値がある、と思う。差別とか極端なナショナリズムとか内容がセンシティヴすぎて、中身についてあまり言いたくないなーと思うんだけど、それでも、あまり…

『冬のライオン』 ナショナル ジオグラフィック ノンフィクション傑作選

ナショナルジオグラフィック・アドヴェンチャー誌のノンフィクション。内容は、ゲリラの指導者やエボラ熱と闘う科学者やシーシェパードの船長とか、多様なんだが、、、一番面白かったのは、最初の前書き。「「地理知識の拡大と普及」を目的として、地球上の地…

いま読んでいる本

最初の数ページだけで、目頭がツーンと、、、。。。この辺の話を知るたびに、クリントイーストウッド監督の映画が、いかに素晴らしいものであったかを感じて、感動する。物凄いよ・・・アメリカの保守ってのは、すげぇって思うなー。僕はいつも思うのだが、…

リスクとベネフィットを考えること

http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20090228/1235747340mmpoloさんの日記で興味深くて、立ち読みしてみた。ああ、、、ジャーナリストの文章で構成だな、と僕も思った。なんというか、ビジネスをやる側とか、本気で国の運営を考えている人は、今の科学水準で、リ…

『瀬島龍三 参謀の昭和史』 保坂正康著 スタッフ(=参謀)による横軸機能の独走〜企画立案だけで現場を無視するエリート主義

来週、LDさんと海燕さんと、『風雲児たち』に関してウェブラジオをする予定なんだが、それでなんというか、どちらかというと近代日本の光の側面、日本人の誇りの部分、、、つまりはプラスの側面ばかりを取り上げている感じがして、もちろん、そうした「光…

『大東亜戦争の実相』 瀬島龍三著 大本営参謀にして伊藤忠商事会長の戦争回顧録〜現代日本に必要なのは何か?

大東亜戦争の実相 (PHP文庫)瀬島 龍三PHP研究所 2000-07売り上げランキング : 44205Amazonで詳しく見る by G-Tools不毛地帯 (1) (新潮文庫)山崎 豊子新潮社 1983-01売り上げランキング : 6847Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★★星4 (僕的主観:★★★★…

『ガン病棟のピーターラビット』 中島梓著  

ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫 (な1-1))中島 梓ポプラ社 2008-08売り上げランキング : 39007Amazonで詳しく見る by G-Toolsアマゾネスのように (ポプラ文庫 な 1-2)中島 梓ポプラ社 2008-10売り上げランキング : 5932Amazonで詳しく見る by G-Tool…

『信長と十字架−天下布武の真実を追う』立花京子著/日本史における新しい織田信長像

タイトルのセンスいいですね〜。時々「タイトル買い」をするんですが、思わず買ってしまい、そして大正解でした。一つ一つ疑問点を挙げていき、真実に迫っていく様は、見事な知的スリラー。ちなみに、僕はこれが正しいと思うとか、そんなことはどーでもいい…

『国家の罠〜外務省のラスプーチンと呼ばれて』 佐藤優著 国事に奔走する充実感

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫 さ 62-1)佐藤 優新潮社 2007-10売り上げランキング : 1580Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★★★+α星5つ/マスターピースだ! (僕的主観:★★★★★+α星5つ) 「国家の罠」佐藤優著 /千の天使がバス…

『磯崎新の「都庁」〜戦後日本最大のコンペ』平松剛著 「東京」を巡る物語〜東京の縦と横をシンプルに描く良書(1)

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ平松 剛文藝春秋 2008-06売り上げランキング : 4351Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★★★5星つ (僕的主観:★★★★★5つ) ■「東京」を巡る物語1〜東京の縦と横をシンプルに描く良書厚い、字が細かいし小さい・…

いま読んでいるが・・・これは素晴らしい

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ平松 剛文藝春秋 2008-06売り上げランキング : 700Amazonで詳しく見る by G-Tools 平松さんの新作。7年ぶりだそう。前の作品が心から好きだったんだが・・・まだ読み始めですが、凄い面白い。さすがだ。