こっちにいったかー。
米沢さん過去の作品をリアルタイムで読んでいた時に、もしかしたら、悪い方向行く可能性あるかも・・・と思っていたが、いっちゃったなー。これ、僕がいうところの「ルポタージュ漫画」なんだよね。もしくは「エッセイ漫画」。漫画ってイメージを切り取って一部を強調するから、エッセイに凄く向いている。それで成功したのが、『私たちは繁殖している』の内田春菊さんとか『だめんずウォーカー』の倉田真由美さんなんだけれども、彼女たちが優れていたのは、というか、特別に輝きを感じさせるのは「内面をさらけ出す毒々しさ」があるからなんだと思う。もちろん、キレイにまとめる人もいるけれども、「これのみ」という芸風の場合は、どれがけ毒があるかってのがポイントだと僕は思うんだ。もうしわけないが、米沢りかさんは、物語を作っていた最初のころから「いいこちゃん」で終わる、とても生真面目な話が多くて、ウザいなーと思っていたことがあって、それが悪い方向に出たなぁ、と思う。でも、漫画もうまいし、人の内面をもかなり深読みできる人なので、ルポタージュとしては、たぶん続くんだよ・・・・でも、エッセイとしては中途半端だし(毒がないから)、物語としては体験系のエッセイにより過ぎて、物語になっていない。結婚できない30代の女性のためのマニュアル本とかにしか見えないなー物語でも何でもない気がしてしまうのはなぜだろう。
僕はもう既に結婚してしまっているので、こういう「結婚できない」という意識の世界には共感できないからかもしれないが・・・この話ウザいなーと思う。言っていることは生真面目に考えているので、浅くはないんだけれども・・・・なんというか、男性の描写が、物凄く胡散臭い。特にまじめにちゃんとしている系統の男性ほど、胡散臭すぎる。・・・この作者って、物凄く男を見る目がないなって・・・て感じてしまう。ご本人が結婚しているかどうか知りませんが、なんかもう見ていられないほど、男性が胡散臭い・・・。なんでだろう、なにがこんなに引っかかるんだろう。
ちなみに、物語としては最低ランクに面白くない・・・。ちゃんと内面に深く踏み込んで、よく考えられていいるとは思うんだが・・・・なんでか、もうどうしても受けつけない・・・・。僕の好みの問題かそれともそういう何かがあるのか・・・・うーむ悩ましいところ。なんだかなーこんなになんでも生真面目に考えていたら、疲れてしまって、結婚とか恋とか考えるのも嫌になりそう。なんだろう、何がこんなに虫唾が走るんだろう・・・・いい話だし、とても生真面目で、すべてに対して真剣で、決して主人公も嫌な人ではないのに・・・・分からんん・・・・反吐が出るほどいやな感じを受けるのはなぜだ・・・・。いやほんとそんな部分ないんですが・・・・。なんでだ?。・・・・どれをとっても正論だし、いい話なのに、なんでこんなにいやな気持になるんだぁぁーーー誰か教えてくれーーーー、、マジで。
うーん、、、、今ぱっと分かるのでは、僕はあまりにこの話が「いいこちゃん」の「優等生」の結論というかオチに持っていきすぎだと思うんだ。それと、妙に主人公がそれにたいして、ポジティヴ。まだ安野モヨコさんのような、まるで宗教か薬でもやっているのって思うくらいのハイテンションな主人公の方が、「らしく」て逆に納得感があるし、この世界で真面目に生きようとしたり凄いものを求めると、必然的に陥るコミットの過剰さ感が現れているが・・・この米沢さんの主人公とか登場人物の生真面目さや前向きさは、相対感があまりになさ過ぎて自然すぎて、なんか盲目的に宗教を信じて周りが見えていないような病的な感じを僕は受けてしまう・・・・僕のうがちすぎだろうか・・・。ちょっと言い過ぎな気がするが、でもだめなんだよなー。
ほとんど同じような話なんだけれどもアメリカのドラマの↓なんかは、全然そんな印象がないのはなぜなんだろう・・・・。この作者の『ブルームーン』とか凄い好きだったんだけどなぁ・・・。
いま3巻を読んでいるけれども、、、、この主人公は、飲食関係のコンサルタントなんだが・・・・ふふっ鼻で笑うほど能力のない最低のビジネスマンだなぁ・・・この対応。信じがたいこんなんで金もらっているなんて・・・。こんな馬鹿の自己啓発のために仕事はあるもんじゃない・・・・上司に報告を要求されても感情で突っ走るし、うーんわかってきた。甘いんだ、こいつら甘いんだよ、なにもかも考えが。こんなんで、仕事を続けさせてもらえるのが信じられない・・・ましてやコンサルなら1日で首だな、僕ならそうする。すべてに置いて論理性がなさすぎるんだ・・・・。もっと考え抜けば、そんなつまらないミスや失敗はないだろうに・・・もちろんそれでは物語にならないと思うのかもしれないが、、、、いやでも、こんなんで「物語」にされたら迷惑だ。仕事も結婚も、そんな甘いお勉強じゃあない。深く考えて同じミスは二度としないで、長期的には絶対に下降線をたどらないくらいの覚悟と準備がなければだめだと思うぜ。なんというか、甘すぎるんだな、主人公が。生きること重さは深さの先にある、幸せではなくて、あまりに表面的に生きている、、、すべてに置いて・・・これじゃぁ駄目だ。あまりにだめだ。