『君のいる町』 瀬尾公治著 この人の作品の展開を追っていると、わけがわからなくて・・・・(苦笑)

君のいる町(10) (少年マガジンコミックス)

しかし、その後も物語は続いて…淡々と一位ヒロインだったはずのキャラクターが不在のまま話が進み、そして今、大学編です。青大くんはそこでまた、漫画家志望のやっかいそうな女性と関わりを持つことになって一波乱ありそうです…って、いや、実は柚希ちゃんがいなくなって、何か妙なマッタリ感が出たというか、変な切迫感がなくなっったというか、何か今、肩が軽くなったかのような楽しさがあるんですよね?…展開のリミッターが解除されている(ように思えてしまう)というか。


今週の一番『君のいる町』小姑軍団、がんがれ、超がんがれ(´・ω・`)/
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/94e13b106eb27de08ff61b922e4e5f48
今何処(今の話の何処が面白いのかというと…)

僕は、漫画雑誌の中で、週刊マガジンだけは、毎週買っています。理由は、ネギまを読んでいるからなんですが、それのためにとりあえず、マガジンの連載作品は一通り毎週読んでいるんですよね。で、けっこうサクサク読めているんだけど、いつも本当に、よくわからない?となってしまうのが、瀬尾公治さんなんですよね。徹底的にミクロのラブコメな人なんですが、物語的に僕には、さっぱりわからないんですよ。マガジンのラブコメの中核にある感じがするだけに、漫画は凄くうまいと思うし、女の子はかわいいし、なんというか、場面場面は凄く健全というか安定した展開をしているのに、なぜだか「いまどこにいるのかわからない」感覚に、僕を誘い込むんですよ。自分でもなんで、こんな戸惑うのか分析できていないんですが、、、、(苦笑)。


ずっと追っていると、まー主人公のように女遍歴(笑)を繰り返す人って、リアルな恋愛でもまーありちゃーありかなーというか、物語文脈とは「何の脈略も無く」いろいろな女性と付き合うのは、現実の人生ではままあることだと思います。というか、そっちの方が普通で、「一本のトータルな物語」として筋が通っている恋愛遍歴という方が、ほんとはおかしいと思うんですよね。だから、この主人公のような、なんかフラフラ度合いも凄くねぇ?ということも、現実には、わからないんでもないんだけど・・・・でも、物語として、10巻も続くこのレベルの漫画家(大御所ですよね、もう!)として、なんてさっぱり意味不明なんだ???この物語のコア(=本質)はどこにあるんだ!と、僕は頭を抱えて、ほんと意味がわかりません。この主人公(=作者)の、本質たるものが、僕にはさっぱり見えないんですよ。いや、何度も言いますが漫画の安定したクオリティや10巻も続くことや、過去の実績を見ても、きっと一流の漫画家さんなんだと思うんですが、、、、それだけの分厚い実績を通しても(大体すべて読んでます)僕には、さっぱり何が「軸」な人なのか、よくわからないんですよね。ハーレムメイカーを個別論で追ったり、LDさん的視点で「序列第一位の女の子」の格が堕ちていく逆転現象を軸に「現象」を評価する視点では、素晴らしく興味深い題材だと思います。『神のみぞ知る』と同じくらいね。でも、、、そういうこと以前に、僕にはさっぱりわからないんですよ。。。。いや、これで瀬尾公治という人が嫌いだったら、いいかえれば、この作者の本質が僕にとって嫌悪するものであった!というのならば話は早いんですよ。それは、逆に、本質が理解できているわけですから。でも、わからなくてほんと困るんですよね。連載をずっと追っているだけに、、、、なんというかラブコメのリアルタイム感覚としては、なんかわからないんでもないんですが・・・ほんとうに遍歴」という感じで、、、でも、全体を通すとさっぱり分からなくなるんだよね。最初に出てきた女の子とかどこへ行った!?って気分になってしまうんだ。僕はたぶん、物語全体の整合性が気になってしまうので、はられた伏線とか本筋のストーリーとかの展開と収束を気にしてしまうから起きる戸惑いなんだと思うのですが。けど、こんなにおかしなランダムな動きをしても尚、人気がある!ということ、連載が継続する!ということは、それは力なんですよ。この秘密にいつも、僕は、密室殺人事件を前にした探偵の気分にさせられます。

君のいる町(1) (少年マガジンコミックス)