『ハートキャッチプリキュア』(HEARTCATCH PRECURE!)』 地球はプリキュアによって守られているんだね!

ハートキャッチプリキュア!【1】 [DVD]


仮面ライダーウルトラマンは、そうですぇねぇ小学生以来見たことがなくて、、ということは軽く20年は見ていないんですが、こういう子供向けの番組は見れないなーと思っていたんですが、子供と一緒に最近見るようになってきて、最初はつらまらなくて辛くて仕方がなかったんですが、何回も繰り返し見て、長期の物語の流れが分かってくるに従って、「えっ、、何これ、面白い!?」という気持ちになって、いまでは、結構はまってみるようになってきました。どの道、子供にせがまれて何度も見てしまうので、楽しんで見た方が楽しいんですよね。『仮面ライダーオーズ』『天装戦隊ゴセイジャー』『ハートキャッチプリキュア』など日曜日朝は、世界が滅びに瀕する物語のオンパレード(笑)で、ああ、地球って、プリキュアゴセイジャーに日々守られているんだ!!!と胸が熱くなることしきりなペトロニウスです。こういう何度も繰り返してみる修練によって、子供向けの奥底にある真の価値や物語の価値に気づくことを、LD教授に僕は、



眼の曇りが晴れるのじゃ!



と、おそわりました。最初はジョーク気味に笑って、いいよねーそれと言っていたですが、いやマジで、おれ眼曇っていたよ!と反省することしきりです。さすが、LD教授(←仲間内でプロフェッサー呼ぼうと決めました。主に僕が。みなさん、そうよんでください!)です。プリキュアも、途中から見ていたので、、、、あっと、そうそう気づいたのですが、途中から見るというのは、こういう長期の話数で語られる物語は、理解しづらくなるのですね。特に単体の物語は、子供向けが故に非常にシンプルにテーマや演出を絞っているので、全然わからない。『ポケットモンスター』も前のシリーズは、いまいち何度見ても面白さが分からなかったんですが、新シリーズの数話目からがぜん面白さが分かってきました。ポケモンシリーズの面白さは、「新しいポケモンを見つけて分るしていく」というコレクター精神に面白さの中核があるので、既にすべてのモンスターが出そろってしまったシリーズ後期では、その面白さが分からないんですよね。


だから、プリキュアも、新シリーズになるまでダメかなーと思っていたんですが、おおっ、最終回近くなりで地球が砂漠になってしまったところで、誰もいないはずの地球に何人かしか残っていて、、、というシーンで僕は号泣してしまいました(笑)、これって、まぁほとんど最後しか見ていないので想像ですが、きっと、本当はそれぞれ強くないはずの人の心で、プリキュアとそれまでの話で関わった人たちだけが、自分の「心の弱さを自覚した」「本当の強さ」を手に入れた人だけが、生き残っていたという設定なんですよね、たぶん。通常の話はいくつか見たけれども、基本的には心の強さを獲得する・・・・それRはつまり自分の弱さを乗り越えるって話で、プリキュア達がそんなん日常の人々の心を、一人づつ沢山変えてきたからこそ、世界が滅びに瀕している時に、まだ生き残っている人々がいた!という設定は、最高だな!と感涙しました。なんちゅーか、昔よりも、マクロの設定が凄く深くなっているんですよね。やっぱり物語の作り手は凄く勉強しているんだなーと感心しきりです。


先日、仲のいい同期(もちろんみんな子供がいるおじさん)と同期会の飲みがあったんですが、仮面ライダーオーズの変身ベルトがプレゼント用に変えない(品薄でほとんど手に入らなかったんですよ)という話やプリキュアのどの女の子が一番かわいいか!(笑)という話で盛り上がって、、、、、いや、そのメンバー転職もしているやつも多いし、なんちゅーか名だたる大企業の第一線級のビジネスマンや研究者たちですが(笑)、ほぼ100%みんな話が通じるので、衝撃を受けました。子供の影響力っすげーって。だって、そもそもそのメンバー漫画やアニメを見る人ゼロなんで、そういう会話を10年以上付き合っていて、一度もしたことないんですよ。いやーこんな話がこいつらと出来るとは!と感心しました。ちなみに、僕は、キュアマリンが好きです。奥さんと娘はブロッサムが大好きで、息子はムーンライト(しぶい!)なのです。


それにしても、やっぱり平和って進歩って凄いなーと思いました。たぶん時代がう進めば進むほど、戦争などで中断されない限り、様々な生活世界の喜びや仕組みは深く楽しくなっていく。僕らの子供時代よりも確実に質が高いものが世界に広がっているのを実感します。またもちろん、ある種冷戦構造下の魔女狩り的なものや世界が核戦争で滅びるかもしれない緊張感も、それはそれとして、きっとより深い現実認識を僕らにもたらしてくれ、いまはもうそれを超えることができた(とはいえばいけど・・・)人類としては、世界の深さを知るいい経験だったかもしれないですが、でも同時に、そういったイデオロギーやある種の現実の隷属化にあるということは、それだけ生活世界の人の心は従属されているわけで、それが一歩一歩解き放たれているいまの時代とは、やっぱり素晴らしいんだなーと思います。でこぽんさんやLDさんと新中世の話をするのですが、これからの未来は、単純に中世化(=文明が停滞して・精神世界の追求に動機が向けられること)しないと思うんですよ。資本主義社会の、新しい近代文明・・・モダニズムの凄さは、きっとリソースの有無に影響は受けたとしても、進歩と中世化が同時並行で、異なる組織によって並立してしまうと思うのです。本当に素晴らしい時代に生まれたな、と僕は思います。