『1/11』 中村尚儁著 

1/11 じゅういちぶんのいち 1 (ジャンプコミックス)

評価:★★★★★5つ
(僕的主観:★★★★★5つ)

ぽろすけさんとごーすけさんに紹介されたんだと思うのだけれども、非常に気に入って何回も読み返しています。つーか読むたびにぐっと泣ける。・・・なんで泣けるのか?って自問自答しているけど、これって「人が変わる瞬間」を描いた物語だからなんだろうと思う。もっというと、僕は「人が簡単には変われない」ことを良く知っているし、自分でも実感しているが故に、だからこそ、その重さにぐっと来るんだろうと思う。僕は「そういう」物語が好きなんですよ、基本的に。人が変わる時の話。けど、人が変わることが、とってもありえないという前提の厳しさを良くわかっている話。前提がそうでないと、「納得感」につながらないんだよね。


個人的には、これ2巻が出るのかどうかが、凄く気になるなー。どこかでまだ連載が続いているのかな。それとも、、、。というのは、この作者物凄くドラマの作り方が上手だと思います。3話しかないのに、それぞれの話が凄い密度が濃い。それぞれ独立した物語として完成度が高いのに、全体としても物語が繋がっている。これは、凄いうまい人の構成だ。こういう人は最ももっと物語を書いてほしい。ちなみに、この感じは、マンガだけでなくドラマ脚本とか書ける人の才能だなーと思う。


まぁ読めばわかると思うよ。第一章の「若宮四季」は、下のwebで公開しているので、ぜひ読んでみて。気にいったら、買いましょう(=応援)。同じレベルの密度の話がもう2話のっていますよ。3作とも同レベルの面白さなのは、ペトロニウスが保証します(笑)。

http://www.s-manga.net/comics_new/cn_20101203_sq_jpc_9784088701615_11bunno1-1k.html