そんな!、これは物語としてどうなんだろう。

魔法科高校の劣等生 (16) 四葉継承編 (電撃文庫)


超ネタバレなんで、さすがに、まだ読んでいない人は読まないでください。といっても、僕のブログは基本ネタバレなんで、そこは前提にしてほしいです。




閑話休題




えっとね、今回、深雪と達也が、えっと、、、、うーんなんかややこしい説明がされていて書こうと思うとちょっとややこしいのですが、ようは、兄妹じゃない=結婚できるって話になりました。いや妹なんすけど。。。



これ、どう思いますか?。うーんとね、まだこれがダメかどうかは僕は究極のところはよくわからないです。それに、なんというか、ああだからダメなんだ!とか、自分の中で理由が固まってもいないのに声高に語るのもまた違う気がします。というのは、もうめっちゃめちゃ『魔法科高校の劣等生』のファンだし、これで読むのやめるか?というと、決してやめることはないと思うからです。それに、ややこしくはあるんですが、そもそも、この人の話全般的にややこしいし、それこそが面白いっ!って部分でもあるんで、これ言っても始まらないよなって気もします。それに、深雪の気持ちを感情移入して読むと、あーーこれしかないよなーって(笑)気にもだんだんなってくるんですよねー。


でも、なんか、、、違和感があります。というのは、この物語の関係性のコアというかオリジナルの根源の中の根源だった気がするんですよ。深雪が達也の妹であること、っていうのは。一つには、あれだけ熱烈ラブラブで、異様なブラコンで、もう完璧愛しちゃって命捧げています!的な、深雪のお兄様愛は、にもかかわらず血のつながる妹であるので、全うすることができないというところに、なんというか、凛とした高貴さや美しさがあった気がするんですよね。僕的には(←これぼくだけの思い込みかなぁ?)。ほのかとの会話で、お兄様と結婚できるわけじゃないのはよくわかっているの、みたいな冷静なセリフが出てれば出るほど、深雪のブラコンっぷりが、なんというか萌えて仕方がなかったんですよ。でも、これが、恋愛対象の普通の男女関係になると、急に、深雪の完璧超人ぶりが、なんか、うーん、ちょっと色あせるというか。。。。達也側にしても、達也の悲劇性というのは、妹という一つになることはできない女の子の存在を、常に守ってあげたいと思うことで成り立っている気がしたんですよね。もちろんこのあと、もっといろいろな展開が用意されているのかもしれないのですが、、、そして、物語を進めるために、作者が大きな決断をしたんだろうことはわかるので、読み手というかファンとしては、どう結末を持っていくか見るしか評価のしようはないんですが・・・・。・・・・ちなみに、近親婚のタブーとか、そういう気持ちの悪さは、全くなかったですねー。まぁ、そういうことはあるもんじゃない?って思ってしまうのは、このパターンになれ過ぎたオタク経験ゆえか苦笑


いや、なんか、僕にとっては、深雪は妹でなくちゃダメだったみたいなんですね、、、(苦笑)。なんか、凄い、えーーそれでいいのかぁぁ!!と物語の展開に、久しぶりに、なんだか自分の想像というか、思いを超える展開だったので、これどこへ行くんだろう?と凄い思いました。まぁ、そう思ってうろたえている時点で、作者にしてやられているのかもしれないですけれども。


あーん、どうしてくれよう、この胸のもやもや。


でもなー深雪に感情移入して読んでいるとの、これまでの彼女の、一途な思いはもう刷り込まれるだけ刷り込まれるので、これって、お兄様以外の人と結婚しなきゃいけないってなったら壊れるよなってのも、よーわかるんですよねー。なんといっても、僕は論理的にというか、物語のあるべき姿からいうと、????って思うんだけど、、、深雪の気持ちを思うと、あーーーそうだよね、、、うれしいよねーーーって思ってしまう部分も強烈で、、、(苦笑)。



あーもやもやします(苦笑)。