現代日本は永遠に日常の夢を見続けるのか?

『ボーイフレンド』距離感の取り方の絶妙な繊細さが今の日本の男の子たちの最先端を感じる

友人のおすすめで見てみる。恋愛リアリティショーを見るのは、凄い久しぶり。20年以上前、大学時代や社会人1年目の頃に『あいのり』を見て以来かもしれない、。こういう機会をくれた友人に感謝。人に勧められないと、なかなか新しい世界には足を踏み入れ…

『女装してオフ会に参加してみた。』一人ぐらい女性の可愛い女の子がいてヒロインになって主人公(男)の相手にラブコメになるのが、定番でいうか王道じゃないですか(笑)

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★★星5つ) くらのさんのこのマンガ、めちゃくちゃ好きなんですよね。SNSで出会った女子四人が、キャハハうふふと、スイーツを楽しんでいたら、実は全員女装の男性(一人元男含む)だったと言うう話なんですが、、、何だ…

『桐島、部活やめるってよ』 2012 吉田大八監督 野球部のキャプテンこそ、最も正しい生き方なのではないか?〜2024年のいまから振り返ると2010年代の問題意識がよく見える

評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 『桐島、部活やめるってよ』を見ようと思った時の問題意識まずは、最近の話題作だった朝井リョウの『正欲』を見ました。この時に感じたものと、同じものを感じたんですよね。『桐島、部活やめるってよ』において…

『正欲』2023 岸善幸監督 多様性という名の「正しさ」への告発

評価:★★★★☆星4つ半 (僕的主観:★★★★☆星4つ半) 不思議な映画だった。朝井りょうさんの原作は、未読です。マイノリティを描くLGBTQテーマなのかもなと思ったが、全然違った。マイノリティとマジョリティという対立の軸で言えば、 検事である寺井啓喜を演…

ネットフリックス版実写『シティーハンター』佐藤祐市監督 鈴木亮平主演 このホワイト化していくポリコレ社会で、もっこりをどう描くのか?

評価:★★★★星4.0 (僕的主観:★★★★☆星4.2) www.youtube.com ネットフリックス・鈴木亮平版のシティーハンターの魅力とは?〜ホワイトなポリコレ時代に抗して新宿の猥雑さをもっこりを描くことによって包摂が描かれていることネットフリックスの実写版『シテ…

『青春18×2 君へと続く道』2024 藤井道人監督 日本より南にある土地から来て、僕たちと同じサブカルチャーの原体験を持つ人の目を通した異国日本の風景

評価:★★★★☆星4.8 (僕的主観:★★★★☆星4.8) 『青春18×2 君へと続く道』を、日比谷のTOHOシネマズで鑑賞。5月25日(金曜日)19:05の回で。小さい箱だけど、満員だった。いつものごとく映画ブログの『ノラネコの呑んで観るシネマ』を見て、見る作品を選んで…

『メダリスト』10巻 つるまいかだ 夢中の迷路を全速力で走り抜ける成長への回帰

この作品はすごい。 目標に向かって、全速力で駆け抜ける時の「その中で見える世界」が詳細に描かれている。 ええとですね、この物語三昧のブログを長く読み込んでくれている人にしかわからないかもですが(笑)、アラフィフのペトロニウスは、 遠い目標だけ…

倉本圭造さんの「(右翼さん以外のための)『川口市のクルド人問題』まとめ」を読んで、相変わらずバランス良くて素晴らしい!とうなりました。

論点が整理された良記事。川口クルド問題のようなことは今後も各地で起きていく可能性大きいし、きちんと線引きした議論しておくの本当大事。左端右端の大声に引きずられずに。/(右翼さん以外のための)『川口市のクルド人問題』まとめ|倉本圭造 https://…

『ゴジラ-1.0』 なぜ特攻をするのか? 公に貢献したい気持ちと、国家の暴走への否定をどう描くかの問題意識に答えを出した日本映画史上の傑作

評価:★★★★★星5.0 (僕的主観:★★★★星5.0つのマスターピース)ペトロニウスの名にかけての傑作 日本の物語の類型を変えたと言える傑作『シン・ゴジラ』に続き、ゴジラ生誕70周年記念作品として、国産実写映画として、絶対のヒットが要求されるプレッシャー下…

ウエストファリア的な主権概念でない世界観

www.youtube.com 素晴らしかった。さすが。この人は、自分の言葉で、積み上げて思考しているから、本当にわかりやすく伝わってきて、大好き。真摯な人柄が大ファン。これからの時代、ウエストファリア的な主権概念でない世界観が、とても大事になると思うの…

2022年7月10日の第26回参議院議員選挙 - 赤松健さんの選挙戦感想

個人的には、この笑い話がツボで、これリアルタイムで応援した身としては語り継いでいきたい(笑)。 pic.twitter.com/vS6wRSeOoc— ペトロニウス (@Gaius_Petronius) July 10, 2022 選挙戦が終わって、少し日が過ぎて、なんとか落ち着いてきた気がする。安倍…

安倍晋三元総理大臣への追悼

最近、日記というか忘備録のようになっているブログです。自分の中に大きかったイベントごとは、なるべく記録するように努めている。個人的な意見・体験を内省化するなりメモを取っておかないと、年寄りだからかすぐ忘れてしまう。大きな出来事をこうして丁…

メリトクラシー(能力主義)による分断を乗り越える次世代の物語を考える~ラノベ的ラブコメ空間から(笑)『その着せ替え人形は恋をする』『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』にみるリア充と非リア充の対立後の世界

petronius.hatenablog.comさてさて、前回の記事は最近のペトロニウスの思考を凄く言語化できていて、いろいろ思い浮かんでしまったので、メモ的に書いておきます。前回の記事で、言いたかった大きな要点は以下です。いつものごとく、「その2」があるかわか…

『マブラヴオルタネイティヴ』 その6 冥夜があれほど気高く見えるわけ/虚偽問題に騙されるな!

評価:★★★★★5つ 傑作マスターピース (僕的主観:★★★★★5つ傑作)その1 アージュ素晴らしいよっ! 人が戦う理由がすべて詰まっている! http://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/10/130051 その2 日常と非日常の対比から生まれてくるキャラクター…

『マブラヴオルタネイティヴ』 その5 多選択肢の構造~なんでも選べるというのは本当は虚偽なんだ!

その1 アージュ素晴らしいよっ! 人が戦う理由がすべて詰まっている! http://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/10/130051 その2 日常と非日常の対比から生まれてくるキャラクターの本質 http://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/10/131345 …

『マブラヴオルタネイティヴ』 その4 クーデター編は、日本のエンターテイメント史に残る傑作だ!

www.youtube.comwww.youtube.com その1 アージュ素晴らしいよっ! 人が戦う理由がすべて詰まっている! http://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/10/130051 その2 日常と非日常の対比から生まれてくるキャラクターの本質 http://petronius.hatenabl…

『MUSICUS!』(2019)OVERDRIVE シナリオ瀬戸口廉也 世界はクソで残酷で無意味だ。けれど、美しいし価値があるんだよ。

OVERDRIVE 最終作「MUSICUS!」CM映像客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)2020/1月にやったのですが、なかなか書く暇がなくて。このままだと、いつものごとく、書き終わらずに、感想を残せなくなってしまいそうなので、まぁいつものごとく未完成だけ…

『ブルーピリオド』 山口つばさ著 2020年代の世界で、若者は、どのように成長していくのだろうか?

インフルエンザにかかって、息も絶え絶えなペトロニウスです。なんか熱で朦朧となりながら、起きては、『十二国記』読んだり、『天冥の標』読んだり、なんかずっと夢を見ているようで、おかしな風邪休暇でした。と言っても、家で仕事追い詰められてイライラ…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12-14巻 渡航著(2) あなたのために人生を捧げますということ

petronius.hatenablog.comさて、空気の支配を受けないのが本当の友達という結果が出てきた時に、俺ガイルにはもう一つの構造が浮かび上がりました。というか最初から設定されていましたが、この問いが重要に浮かび上がってきたように僕には思えました。再度…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12-14巻(1) 空気の支配を受けないのが本当の友達

客観評価:★★★★★5つマスターピース (僕的主観:★★★★★5つマスターピース)Youtubeで話をまとめておきたいと思う。これ、リアルタイム最前線で追えた時代を代表する作品だと思う。2011年から2019年までの連載。事実上2010年代を支配した、大きな作品だと思…

『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』(2018)伊鳴優子/佐藤マコト 絵柄が好きすぎて、めちゃ好きです。

客観評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★★★5つ大好きすぎる)■とにかく感想サトラレ、何度も見直すぐらい好きなので、スピンオフを見つけて、偶然読んでみた。でもスピンオフが面白いことってそんなにないので、期待していなかったんだけど、とんでもなく面白…

『家康、江戸を建てる』 門井 慶喜著 武官ではなく文官、テクノクラートの目的意識は、生涯は、個人を超えるスケールで

客観評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★★5つ) 華々しい武官に歴史は焦点が当てられがちだが、江戸という大都市を作り上げた文化、テクノクラートたちを描く小説。豊臣秀吉のにより関東へ国替された徳川家康が広大なフロンティアである低湿地を開拓し徳川260…

『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』 デービッド アトキンソン (著) 自分のビジネス経験の実感とめちゃくちゃ一致している

国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか (講談社+α新書)作者: デービッドアトキンソン出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/09/21メディア: 新書この商品を含むブログを見る 評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)非常に明快で、且つ…

『青空エール』河原和音著 不器用な人が、才能がない人が、普通の人が前に進んでいくこと

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) petronius.hatenablog.com もうまじめに考えていたのは、2011年ですね。ということは、8年近く前。ずっとと好きでたびたび読み返しては読んでいたのですが、既に2016年で完結していたんですね。気づいていなかった…

『アニメタ!』花村ヤソ著 魂を削りながらも憧れに近づいていくことの美しさと残酷さ

評価:未評価 (僕的主観:★★★★★5つ) 8月に京都アニメーションの件でなんだか、打ちのめされてしまって、、、、まぁ実際には僕に何の関係もないことなんですが、才能がある人たちの未来が不条理に閉じられたのが、あまりに衝撃だったんだろうと思うのです…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』2018 増井壮一監督 学校空間における友達との「同調圧力」に対する恐怖がめちゃ感じる

評価:★★★★4つ- (僕的主観:★★★★4つ+)2019年8月末。レスター伯爵におすすめされていて、ずっと、積まれていたこれ。風邪ひいてしまって、毎日のルーティンができる気力がない時に、一気に見てしまうのは毎度のこと。1日で全部見ました。えがった。「…

『revisions リヴィジョンズ』 4-12話 谷口 悟朗監督 青春"災害"群像劇(ジュブナイルパニックアンサンブル)視点で見るのが正しいしのでしょうね。

TVアニメ「revisions リヴィジョンズ」ティザーPV評価:★★★☆4つマイナス (僕的主観:★★☆2つ半) petronius.hatenablog.com この続きです。 まだ終わっていない感じですね。シーズン2があるのでしょうか。ちなみに、まだテレビは放映中ですので、ネタバレ…

『福岡市を経営する』 高島宗一郎著 最も成長が終わってダメージを受けた団塊の世代ジュニアこそが、成長より成熟なんていっていちゃだめだろう!

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)何となくは知っていたのだが、ちゃんと追ったことがなかったので、いい機会だと思い軽い気持ちで読んでみた。そうしたら、2018年に読んだ中の本で最もインスパイアされガツンと来た本で、その圧力に驚いた。★5つ主客…

「心の問題をアダルトチルドレン的にセンシティヴに読み解いていく」時代の終わりとしての『SSSS.GRIDMAN』

p-shirokuma.hatenadiary.comシロクマ (id:p_shirokuma)さんや海燕さんが反応してくださって、なんだか久しぶりに、はてな村的な楽しさを感じました。この、ペトロニウスさんのブログ記事に触発されてグリッドマンについて書いてみたらめっちゃキモい文章が…

自衛隊の冷静な対応がプロフェッショナルさを感じる。最前線の映像。

www.youtube.com 真ん中くらいからのやり取りが、すごいシリアス。これが最前線なんだ。専門家ではないで、これがどういう意味を持つか、文脈上どう考えられるのか、などなどは、わからないのですが、すごい臨場感は伝わってくる。さすがにこれは、見ておい…