Nationwide protest coronavirus stay-at-home orders

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2020/04/23の木曜日。も一月半ぐらい、ほとんど家を出ていない。3/17のオレンジカウンティよりの“Shelter in Place”(自宅待機勧告)と続く、3/19付けカリフォルニア州知事による"stay-at-home(外出禁止令)"以来、ずっとリモートワークで対応している。いい機会なので、Covid-19のことや各国の状況をコツコツ追いながら、この未曽有出来事をじっと観察。まぁ、それ以外にできることないんだけど(笑)。

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それで、ニュースを見て感心したのが、stay-at-home ordersに対するprotest。これがどういう経緯で出てきて、ほんとうにグラスルーツの抵抗運動なのか、それとも、何か特殊なグループの操作なのかはこの段階ではわからないけれども、これ「アメリカらしいなぁ」と強く思った。モルガンスタンレーの経済予測を見ていて、この4月末にアメリカ沿岸部(大都市)の収束は収まっていく可能性が高いが、第二波としてアメリカ内陸部で感染爆発が起きるみたいな予測がされていたんですが(3/30時点)、「これ」のことを言っていたのかもしれない、と感心した。

abcnews.go.com
Residents protest coronavirus stay-at-home orders in 5 states

多きな背景文脈としては、このCOVID-19の対策として、

A)経済優先(lockdown解除)

B)医学的見地からの感染対策優先(医療機関の飽和を忌避)

で、揺れ動く構造があるんですよね。専門家集団は、基本的に、一番効く可能性が高いlockdown(都市封鎖)をしたい。そうしないと感染爆発による、死者数の上昇もそうだけど、何よりも医療機関のキャパシティを超えてしまう。いまの時点でのイシューは、「それをいつの時点で解除するか」になっています。これも状況でいくらでも変わる話なので、まぁ4月23日時点で、そういう風に僕には思える。

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この文脈が、トランプ大統領は、選挙対策なのか、人気対策なのか、「何に依拠しているのかは」僕にはわかりませんが、なるべく早くロックダウンを解除したい。ただこれは、決して、おかしな話ではありえません。全世界が、「この構造」でどちらがいいかの具体的なタイミングを綱引きしているので、トランプ大統領のこの発想が、おかしいとは思いません。そこが論点なのは、わからないでもない。どちらかに、極端に、あまり論理によらずに、決断してしまう点は、民主党側から批判を浴びるとは思いますが、このおもいきりの良い決断に対して、世論が、大メディアに露出していないところで、とても好感触に感じている気が僕にはとてもします。友人らと話したり、いろいろな表に出てこない話を見ていると。白黒がはっきりつかない話には、「思いっきり極論で踏み出して行動してほしい」という願望があるのだなぁ、としみじみ思います。

thehill.com


えっと、そこはいいんですが、このAかBかを駆け引きしている状況の文脈に、こうした、、、なんというのでしょう「州権論」的な、連邦政府と州の権利、または、グラスルーツの人々の「わがままいっぱい(笑)の自由さ」というアメリカ的なローカルの文脈が、ガチっとかみ合う感じがするのが、ああ、、、アメリカだなぁ、としみじみ感じるのです。これっていわゆるアメリカの宗教極右やファンダメンタリスト、ステイツライト、反知性主義、、、、などの奥深いローカルなものと、密接につながっている気がして、なんだか、、、なるほどなぁ、、、とうなずいてしまったんですよ。


ということで、非常に感心したので、メモということで。


高校とかにならったアメリカの反連邦主義や州権論・・・そんなの世界史の授業で一行くらい(笑)しかなかったものだけど、、、それをまさに今体感できるとは!!!と思って感心しています。


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