これ、とてもいいです。

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

非常に気に入って、何度も読み返しています。最近の歴史学の成果がいろいろわかって、すごく勉強となります。個人的には著者の持つ視点のある部分は、あまり好きではないのですが(これはおいおい源氏の話しと絡めながら話していきたいと思います)とはいえ、非常に構想力があり、導入本として平易に人に伝える工夫があり、しかも網羅的に、自分の意見をちゃんと自分の言葉で構築しており、とても面白かった。そして、思い込みだけではない学問的背景の力を感じて、いい本棚とすごく思いました。今後、歴史の話をするうえで、基礎となっていろいろ言及すると思うので、物語三昧の読者の方なら是非に一度読んでみてもらえるとうれしいです。素晴らしい本だと思います。

↓以下の本も買って、今読んでいるところです。

帝国の残影 ―兵士・小津安二郎の昭和史