『お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」 』 有吉弘行著 

お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」 (双葉文庫)

非常に面白かった。もともと、妻と二人で、ロンドンハーツの大ファンで、ずっと見ているんだけど、ある時消えたはずの彼が出てきて、そのコメントがものすごく面白くてびっくりしたことがある。僕はほかのテレビ番組ってまず見ないので、継続的に見ているバラエティーってこれとDASH村くらいなんだけど、いやーあまりにコメントがおもしろいので、とても???って思っていて、なんで、ああなったのか知りたかったんです。思わず、本屋をぶらぶらしていたら見つけたので、購入。非常によかった。


まぁ、何が面白いって、絶望って(笑)こういうことだな、というのが7年間も、、、、(笑)。僕はねー成熟するために必要なのは、下り坂を転がり落ちて絶望の中で何が見えるか、というのと、希望とか夢とかそういう食えもしない金にもならないことがいかに無力かってことを味わうことだと思うんですよ。いや、なにも、有吉さんみたいに、本当に味わう必要まではないと思うけど、「この感覚」ってとても大事だと思う。少なくとも、これからの日本で生きていくには。ちなみに、仕事でどんなに頑張ったって無駄だ、それは運だけで決まるんだ!、というのは、本当に同感です(笑)。あと、本当に追い詰められている時は、先のこととか考えられないし、マイナスの思考だけで、前向きになんか絶対なれない!というのも同感。ポジティヴシンキングで行こう!とかいうやつは、たいてい成功した金があるやつが言っている嘘にすぎない!というのも、物凄い同感。


・・・・と書いておいて、本当は、この本の「絶望」の読み方には、僕は裏があると思っている。この有吉さんの本と、カツマー(最近で自己啓発というとこれくらいしか思いつかなかった)こと勝間さんの本と、そして唐沢さんの『ふたり』この3つを読み比べて、それであなたはどう思いますか?。どういう生き方が人生としていいと思いますか?というのを考えてみてほしい。前提として、どれも正しい、という風に読み込みながら。そうして、少しひねって考えると、僕の言わんとすることが伝わるんじゃないかなーと思います。せっかくので、僕がどう考えたかは書きません。まぁ、ずっと読んでいる人は、わかると思うけど。ちなみに、勝間さんや唐沢さんは、まさに「目的に向かって」生きている人の典型です。そして成功したね。有吉さんは、そういう生き方は、凄く無理があってだめだ、夢や希望を持つなといっているわけです。これらを合わせると、何が言えるか。・・・・いやー有吉って、頭キレるねー。読んでいると、非常にいろいろなことを思わせます。

ふたり (幻冬舎文庫)


結局、女はキレイが勝ち