『きょうは会社休みます。』 藤村真理著 とっても赤裸々過ぎて、読んでいて悶えます(笑)

きょうは会社休みます。 1 (マーガレットコミックス)


それは、ねぇよっ!って突っ込みを入れたくなるが、、、、うん、このファンタジーはわかるよ。

僕だって、おっさんだけど、空からかわいい若い女の子が降ってきてほしいなーと、いまだ思うもん。おもうでしょ?。いつだって、思うもんだよ。無駄な妄想として。ファンタジー無くして、人は生きられないの。現実が良くても、悪くても、どちらでも。女性だって、かっこいい自分のことを大好きな年下のイケメン男の子が降ってきてほしいと思うよね、そりゃーそーだ。だから、痛い、とは思わない。だって、そりゃーそうだもん。赤裸々な欲望を肯定しなくてどうする、と思うし、物語の世界でそれがなくてどうする!と思うもん。そして、現実にもごくありえない確率でこういうことがないとは言えない。まぁ、ないけど。


・・・・と非常に肯定的な気持ちで読んでいても、、、恥ずかしい(苦笑)。


もうそうって、やっぱり外から見ると、恥ずかしいよなぁ、、、。どうしても、、、ちょっと悶えてしまう。。。。悶えるとか恥ずかしいって、、、、それは、やっぱり、おもしろい!ってことなんだろうねー。


・・・・それにしても、藤村真理さんって、まだ現役なんだー。しかも、これ、凄いイイところついている気がする。きっと売れている気がするなー。だって、ストレートだもの、欲求が。そもそも、僕の世代の頃に大好きだった少女マンガの「その後」などの作品がたくさん出ている気がする。僕は最近雑誌を買っていないので、わからないが、本屋で表紙を見ているとなんとなく思うし、この前の『ママレードボーイ』の続きを連載している雑誌(この作品も連載している)も、奥さんがかってきたので、おおっ!と思ったもん。


ちなみに、帯のキャッチコピーが、「33歳、まだ処女。」でした。


これって、僕はどうしても、前回の記事で描いた「ほんとうの友達」症候群と同じ系統の心性だなーと思う。だって、主人公の女性の花笑さんと、付き合うことになる年下の彼氏の田之倉君って、圧倒的にコミュニケーションスキルの格差があるんだもん。田之倉君は、めっちゃモテまくりで、女の子に飽きてるだろ、ぐらいのスペック。その男の子が、エスコートしてくれている、、、という状態から物語は始まる。たしかに、そそるシュチュエーションだ。たぶん僕は、完璧に視点が、花笑さんの視点に感情移入している。・・・しかも、年上の超仕事ができそうなベンチャーの社長にも好かれるって、どうよ!そのシュチュエーション!!。うらぁぁぁって感じにテンション上がるわ。


ただ、、、田之倉くんとの恋愛って、もう完璧にファンタジーなんだよなー。典型的な少女マンガシュチュエーションで、正直言って、ないな、という妄想。まぁだからこそ、たまらなくキュンキュンするんだけどね。まじで、こんな年下の男の子に、甘えられたら、腰に来るね!たしかに。


でも、この35歳のCEOの朝尾さんとの関係って、これは、男性側からの視点は、凄くわかる気がするなー。この人疲れてるんだよね。だから、ホッとできる、対等な相手が欲しいの。凄く仕事ができて、へとへとになるくらい闘ってる男性って、この手の人が多い。そして、物凄いもてるので、若くて男を喜ばすツボがわかっている女の子って、たぶん、飽き飽きしていると思うんだよね。理由は簡単。そういう女の子って、依存もっといえば、自分より強いものスペックの高いものになびきやすいので、支配被支配の関係になってしまう。だから、いつも自分が上の立場から、「何かをしてあげる」というギブアンドテイクの関係になってしまいやすい。仕事が凄い出来る男性で、強気な人ほど、この関係性に陥りやすい。だから、対等な関係が欲しくなる。

だけど、もう30を超えると、しかも立場が高くなればなるほど、対等な関係として異性に出会うという機会は激減する。けっこう、超ハイスペックで年収も高くて、性格もいいのに、なんいがダメなんだ!という優良物件の男が、結構独身でさびしくしているケースがあるんだけど、それって、対等な関係の恋愛をする機会って、物凄い稀少だからなんだよね。それくらいなら、一人で趣味に生きたほうがい云って、気持ちはよくわかるよ。


・・・・・僕は、良い恋愛って、やっぱり対等な立場で出会えて関係性を結ぶことだと思うんだが、、、なぜって、そうでなければ、なかなか互いに甘えられないんだよね、そういう互いに悪いとこもシェアしあっているナチュラルな関係って、対等な出会いと関係性がスタートになりと、なかなか育たない。そして、そういうナチュラルな関係は、相手の悪いところが魅力だったり前提だったりするので、色あせたり、キラキラが消えたりしにくいんだよねー。そういう意味では、いつも思うが、社会に出てからこの関係にであるのは、本当に難しい。そうはいっても、食っていかなきゃいけないし、といって、仕事をがんばった日には、それこそ、なかなか弱みが見せられないし、時間はないし、、、社会って、ほんとうに恋愛するには、難しい空間だなぁ。だからこういうオフィスラブ系の少女マンガとかって、絶大な効力のあるファンタジーになるんだろうなー。


これが若者に意味あるアドバイスになるかどうかはわからないけど、社会に出て出会いがあるなんて絶対思うなよ!学生のうちに、なんとしても彼女を!!!(もしくは彼氏を)。と思います。本当に切実に。ちなみに、ふられたり、捨てられても、全然いいの。学生時代に恋愛スペック高めておかないと、これもコミュニケーション・スキルなんで、レベルがあるんですよ。ドラクエみたいに。レベルあげしておかないと、こん棒と布の服で、レベル1の状態で、社会というレベル20-30ぐらいないと生き残れないフィールドで、サバイブするのは、ほんと難しいんだよ。。。。


はふー。。。。でもいいなー、20代ぐらいの頃に、彼女と朝一緒にいて、彼女に「今日は会社休みます」とか電話されてみたいよ。。。。あのころは、そもそも休日もなく仕事してたからなー。。。それどころか、奥さんに、「結婚したのに、なかなかあわないね(=出張でほとんど家にからない)」とニッコリ言われたときは、やべぇ、このままだと捨てられる、、と背筋が寒くなったよ。



きょうは会社休みます。 2 (マーガレットコミックス)