ニュートラルになるのは大事。
ここで、宋さんが、いっているように、自分の持つ過去のトラウマや、ルサンチマンに対して「リベンジ」できるかどうか?というのは、とても大事なことだと思います。
僕はアラフィフなんですが、さすがに100年の半分も生きて、いろいろな人を見ていると、正しく「リベンジ」できなかった人の末路というのは、だいぶしんどい。
それぞれの人が持つ「闇」、僕的な言葉でルサンチマンというのは、感覚的に、10年単位で克服して更新していかないと、人生が詰みやすい。
というのは、正しくリベンジして、そのルサンチマンを解消しておかないと、何度も何度もフラッシュバックして、その人を一歩も前に進ませなくなるようなんですね。僕自身も、いろいろな子供時代のこじらせや、ルサンチマンを持っていましたが、たぶん10年単位で、じわじわリベンジしていて、それぞれのステージにふさわしい、なんらかの、変化をしているようなんですね。この変化、もっとかっこよく言うと成長でもいいのですが、これをすると、10年ぐらいして、悪い夢を見なくなる=フラッシュバックしなくなるんですよね。
逆に言えば、正しくリベンジして、ルサンチマンを解消しておかないと、何度も何度もフラッシュバックして、その人の人生を壊します。まだ若いうちは取り返しもつきますが、30、40と年齢を重ねて来ると、同じような「足踏み」やフラッシュバックでやる気がなくなったりとかでも、人生に与える負の影響がどんどん大きくなるんですよね。
じゃあ、どうやったらリベンジできるのか?
これ、人に聞くものじゃないんですよ。自分の内面の声を聞くしかない。けど、ほんとうに赤裸々の自分の生の欲望に耳を傾けなければいけないので、これが凄い難しい。大抵は、人は、自分で「自分」に嘘をつくものなので。この個別具体の話は、他人に聞いても、全く分かりません。
えっと、たとえば、僕は、大学を1年浪人しているんですが、大学に全部落ちた時に、「学歴なんか人の価値に関係ない!」とかそう言うきれいごとは、いっさい、自分の「体が信じていない」んだな、と大学に落ちてゆる眠れなくなって泣いた時に実感しました。もちろん、客観的には、人の価値なんか学歴は関係がないと言うのは、正しい。でも、正しいのと、「体感のトラウマ」は別なんですよね(苦笑)。僕は、その時、1年の浪人で、なんとしても自分が納得する大学に受からなければ、と全てを投げ打ってパンツを脱いで全裸で(笑)、戦いに挑んで、まぁ運良く勝ちました。勝ったからって、偉いとか、それが正しいとかではなくて、、、、そうすると、自分の心と体がリベンジしたと「体感」するんで、夢見が悪くなくなるんですよね。きっと、ここで勝てなければ、次の10年は、そのルサンチマン解消のために、いろいろしなきゃいけなかったはずで、その時々に、自分の持つ欲望に正直になって、リベンジにしないと、しんどいよ、と言うお話。この例は、だいぶ綺麗なリベンジですね。大学に落ちたから、いい大学を受かる再チャレンジをて勝ったと言う話ですから。とはいえ、結果大学、やはりどこも受からなかった(笑)と言うトラウマがある場合もあります。でもじゃ、、それは違うステージで取り返すしかないんですよね。失敗のトラウマは、人は抱えるものなので。
これって、子供時代いじめられたとか、毒親とかもそうだけど、たぶん、いろいろな苦しさやルサンチマンって、解消に最低10年ぐらいかかるんですよね。宋さんは、仕事で返しやろう!と言う話をしていますが、リベンジの仕方が、どう言うものになるかも、千差万別。
それと、リベンジしたからといって、満足したり、幸せになれるとか、勝った!と思えるとか、、、そう言うのは、実はあんまりないんですよね。僕も長い人生を見ていて、たとえば、ある巨大企業で頂点まで上り詰めた人を身近で知っているんですけど、その人、学歴コンプレックスがすごくて、上り詰めても詰めても幸せそうじゃないんですよね。そこまで成功しまくって、なんでそんな抜き身のナイフみたいに、苦しそうなのか、、、と思いますが。でもそんなもの。なので、ルサンチマンをエネルギーに、もっともっとと言う戦い方は、コスパが悪い戦いではあるなっていつも思います。勝てる確率も、かなり低いので、あまり幸せとは相関しない。
けれども、なんというか、そんなフルスイング、起死回生の満塁ホームランでなくとも、「ほどほど」くらいに仕事で成功したり、まぁ出世したり、お金儲けできたり、なんでもいいんですが、違う「勝負の戦い方で」リベンジが、程々できると、
ニュートラルになるんですよね。なんの気負いもなくバッターボックスに立てる感じ。
これ、この感覚が、10年単位に自分の負のルサンチマンやトラウマに、正しくリベンジして、調和を保っている感じです。こういうのが、ないと、なかなか幸せにはなれないんですよね。何も、メチャクチャ勝ち抜いて競争に打ち勝たなくてもいいんですが(笑)。10年単位で、前の10年の問題をちゃんと解決してやろうとするのは、大事だよなって、いつも思います。
いや抽象的すぎて、何言っているかわからないかもですけど・・・。
ちなみにね、40も真ん中過ぎて来ると、だいぶ人生も終盤になるんで、いろいろな選択肢がどんどん減って、「あきらめる」と言う形の選択肢の減らし方ができてきて、足るに満足をする感じになっていくのですが、このあたりで、ルサンチマン抱えていると、こじらせ方が、ほんとみにくくて、しんどそうです。ここで堕ちていく、たくさん見ました。そうは、なりたくないところです。