『ぜんぶきみの性』 浅月のりと 全ての組み合わせのパターンがありというのが斬新でとても良い。作者、良い趣味している。

どっちもTSするカップル

評価:★★★★4つ
(僕的主観:★★★★4つ)

性転換ものですね。このパターンの中で一番と言っても良いくらい好き。というのは、全パターン、作者好きだろうというのが伝わってくるのが、とても新鮮な気がする。考えてみるとこのパターンで知っているのは、「男の子が女の子になる」というパターンばかりで、「女の子が男になってしまう」はとても少ない気がします。だけど、この作品、パターンの全てがありって感じが伝わってきて、なんだかグッときます。作者、なかなかいい趣味している。

主人公の二人共が、ときめくと性転換してしまう体質だから、組み合わせが色々あるんですよね。了くん自体は、もともと男の子なので、基本は、了(男)✖️凪沙(女)がデフォルトなカップルになるべきなんでしょうが、入れ替わりが激しいのと、何よりも、この作品のテーマが、凪沙が、生まれる前から性転換していたので、本来の性別がどっちかわからずに生きてきて、その「どちらも愛おしいんです!」と了くんが言ってカップルになったところでこのメインの物語『ぜんぶきみの性』(7巻完結)が、きれいに物語として閉じているので、どの組み合わせもありだよね!というのが、本質的に成り立っている。これ、ちょっと通常の性転換ものより、グッと足を一歩踏み込んでいる気がして、ええわーと思っている。


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ぜんぶきみの性 1 (電撃コミックスNEXT)