隠居系男子/ルーティンの生活が自分の世界を変える。
http://inkyodanshi21.com/daily-2/571/
隠居系男子/毎日続けることは才能さえも凌駕する。
http://inkyodanshi21.com/daily-2/2633/
一番の理由は、やはりルーティンじゃないと呼吸が浅くなるような気がするんですよね、感覚的に。いや、そうなっても呼吸が乱れないように鍛錬しないといけないんですが、毎日違うことをしているとどうしてもコントロールしづらくなる…。
中略
そして名越康文さんもそれに共感し、「日々のちょっとした微妙な変化を捉えると、一気に世界が変わるような気付きになる、そのためにも判で押したような生活をすることが大切だ」と言っていました。
ルーティンの生活をしている有名人に、久石譲、村上春樹、カントなども挙げており、如何にルーティンがクリエイティブな発想に必要なのかアツく語っており、大変興味深かったです。
僕も同じようにルーティンの生活の効力は計り知れないと思っています。
これとてもいい記事だなと思ってメモです。僕は今、って記事をいつあげるかわからないので、これを書いているのは2013年9月ですが、いまとても激動の日常を送っています。いろいろ立て込んでいるので、もうめまいがするほど、毎日違うことが起きるし、ルーティンでは考えられないようなことをバンバンやっている感じです。出張も多く、世界中のどこに自分がいるのかふと失念しそうになる感じです(苦笑)。それはそれで、ダイナミックで素晴らしとは思うものの、、、上記のなんだか呼吸が浅くなるって感じがしています。
素晴らしい体験をした!と思ったら、それを反芻したり、かみしめる余裕もなく、次の体験が待っており、体験を噛みしめることが全然できないで、風景が次々に過ぎ去っていく感じです。これ、地味にへこみます。風景のように没入する間もなく、次々にイベントが来ては過ぎ去るのでとにかく「こなしている」感じなっていきます。
ダイナミックで激動の人生は素晴らしい!と若かりし頃は思っていましたが、これって意外に、つまらない。なんというか、本当に「呼吸が浅くなる」というのが、いい感じの言葉なのですが、体験そのものを深く反芻したり、内省したりする契機がないんですね。やりすぎると磨滅してきます。
体験の上塗り、と僕は読んでいるのですが、昔フジテレビのアナウンサー(たぶん木佐さんじゃなかったかなー)がいっていたことが僕はとても心に深く残っていて、
毎日の仕事をちゃんとするには、とにかくその日のうちのストレスを明日へ持ち越さないようにする。その日得たストレスは、その日のうちに解消するようにする。そして、短期間で儀式のように自分の気分を塗り替えてもらうものを自分の手持ちのアイテムとしてもっておくようにする。
ようなことを言われていて、これがとても心に残っています。
確か彼女は、お気に入りのブディツクでお金を無視して買いたいだけ買う、とか、お気に入りのバーでぐでんぐでん酔う(家に帰らないでお台場の近くのホテルに泊まってしまう)とか、そういうことを言っていました。
社会人になると、これは本当に重要です。自分なりに、気分を変える儀式や手法を日常にどれだけ持てるかというのは、ストレスコントロールが重要だからです。アイテムというのは僕の適当な造語でその時その人が言った言葉ではないですが、なんというか、薬草とかエリクサーとか、そういう体力回復剤のようなものを自分でどれだけ持っておけるか、というのが重要です。
今日、とてもひどいことがあった、、、例えば顧客にこっぴどくなじられたり、失敗を上司に徹底的に攻められたり、そういうことがあって心身ともにボロボロであっても、次の日は勝負の課題というか仕事とかがあり、、、たとえば、プロポーズでもいいですが、そういうのがあったとすれば、すべての嫌なもやもやを吹っ切って、リセットして、満面の笑みでそこに行かねばなりません。
それは極端ケースですが、この我々の生きる後期資本制の社会では、とにかく、時間割のように、さまざまな出来事を管理して、マネジメントして生きているはずです。これは、社会人になれば、なんとなくわかると思うのですが・・・・僕は手帳を見ると、なんと、細切れに、全く脈絡がないことがい日のスケジュールとタスクの欄に並んでいるかと、めまいがするほどです。また自己のレベル上げのために英語とかいろいろなクンフーも毎日タスクとして自分にかしています。。。。。しんどいねぇ、、。
たとえば、僕はこのブログがとても大事なので、友人とオフ会を設定したとします。それに当然、僕はグローバル企業のマネージャーなので、そのメールの管理など出欠を海外でやっていることもしばしばです。それに家族との旅行や、いろいろなイベント、また仕事自体も、すさまじい数のタスクと部下の管理と、、、、とかとか、、、それに自分でいくつかやっている友人とのイベントや、、、もうあげるときりがありません。どれも、1年や2年では終わらない目標ばかりなので、そういう大きな目標の細切れになったものを、毎日毎日積み重ねて、結果を出していくわけです。
そうすると、全く位相、次元の違う出来事を、時間単位で管理しないとなりません。前の出来事を引きづっていては、全く処理できないし、話が進まなくなってしまいます。
なので、ストレスコントロールで、前の出来事の感情を次に持ち込まないスキルが必要なのです。
なので、たとえば、僕の感情回復方法には、こもって一日アニメを見るとか、お気に入りの健康温泉(苦笑)にいってボーっとするとかありますが、、、まぁ1日とか半日休みを取れてコントロールできることなんてまれなんで、数時間で感情を回復するには、まぁ飲みに行くとか散財とか、、、実は、ブログを書くというのも、気持ちを切り替えるのにすごく良かったりします。そういうなんというか、自分のストレスの度合いを見ながら、自分の時間割を事細かに管理していくのが社会人には必要です。
ただし感情に関する「塗り替え」というのはとても難しい。
これは、どうすれば自分なりにできるかは、よくよく意識して設計して、自分をよく知り、自分の内面に声を聴いて、長期的に人生を壊さないものを探さなければなりません。というのは、感情の塗り替えに一番効くのは、酒、薬、SEX、暴力であるのは一発でわかると思うので、これの濃度が上がっていくととても人生危険です。かといってこれ以外で探すとなると、極端に選択肢が限られる。
『フライト』(Flight 2012 米国) 監督Robert Zemeckis 主演Denzel Washington 「つじつま合わせの積み重ね」が暴露され告発される時
http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20130313/p1
このストレスコントロールのことを考えるときに、いつも考えるのは、上記の記事と映画です。
・・・・というのを、物凄く忙しい日常を送っていると、、、もう完璧に人生いやになります(笑)
だって、激動すぎて、余裕がないんだもん(笑)。いやー充実していますよ。世界中を飛び回る仕事をして、家族と休みに旅行して、好きなオタク趣味にまみれ、、、って、でも、そういう目的意識で人生をコントロールしているのって、非常に疲弊するんですよね。いわゆる自己実現的な生き方ってやつです。僕らの生きる社会では、これができないと、人生が壊れて行ってしまいます。
けれども、、、、同時に、それが人間としては、とっても不自然な生き方であるのも事実です。
なので、体験自体の量をなるべく下げようとコントロールするのは、わかることです。なぜならば、人生にとって本当に大切なことは、それなりに長く生きているとわかってくるので、そこにフォーカスしようと意識するものだからです。
では、それはどうすれば?
という話は、また今度。