『漫研〜私の愛した悪役たち』のご紹介〜古典も攻めていかなきゃならないぜっ!

<序文>
僕は昔からテレビ番組を観るたびに、そこに登場する個性的な悪役の方々にシビれてきた大の「悪役好き」である。その立場から言わせてもらうと最近、巷に出回っている「美形悪役」といわれる輩はどうも好きくない。彼らには「悪の信念」がないからだ。簡単なことです〜ぐ主人公側に寝返るし、何か不幸な事情があって悪人やってるけど実は善い人です、とかいう設定が大嫌いだ。ついでに言うと「愚かな人類は自ら滅びの道を歩んでいる」とか「地球を汚染する人類こそが不要な存在なのだ」とか言う悪の首領も大嫌いです。世界征服するのに理由なんか要るか!善も悪もなく、やりたいことやらんで何が悪役か!ぼくに言わせれば『邪悪な笑いができんやつが悪人を名乗るな!』(邪悪笑い例:「ヒャッヒャッヒャッヒャ」「ノ〜ホッホッホ」とかさ!)
 そんなわけで以下に、とりあえずマンガ・アニメでぼくの印象に残る名悪役たちを挙げてみた。中には「悪役」と言えるかどうかあやしい人もいるかもしれないが、常に主人公の前に立ちふさがり見ているぼくらに強烈なインパクトを与えてくれたことに間違いはない。

漫研〜私の愛した悪役たち
http://websphinx.net/manken/labo/badd/badd.html


全体は、既に81回目のブラックオックスまで進んでいるので、著者のLD氏に許諾をとって、序文と第6回を全文引用させて頂いた。第6回は次の記事で上げます。ここは、サイトの中心メンバーの一人であるLD氏の漫画に関する古典的な作品まで含めた深い教養と、インターネット黎明期?*1(笑)からの長期間の維持されてきているといういう継続性が故に、恐ろしく質の高いアーカイブが眠っており、僕は目をみはる思いで、少しづつめくるめく体験をさせていただいている。ちなみに、失礼を承知でいうと、結構これ記事が見つけ出しにくいですよね(汗)。もっと紹介して、たくさんの人と話し合いたいです。


ちなみに、ともすれば、僕などは自分の年代に体験したもの「だけ」や、昨今リアルタイムに好きなものばかり取り上げる傾向があるが、それでは自分の「好きという気持ち」に対して、甘いっ!甘すぎるぜっ!て、自分でも思い、こういう縦と横に幅の広い探究を目の当たりにすると、しびれます。本当に愛するモノには、古典などの歴史を掘り起こすアプローチをしないと、「ほんもの」っていえないえないんすよ!(僕的思い込み強引意味不明MY理論)。


いやーLD氏は、ピアノ・ファイアのいずみのさんやSomethingOrangeの海燕さんと並ぶ、僕の中の漫画好きの先達と思います。このクラスの階級は、小説やSFで僕が兄貴と呼ばせて頂いているアメーバブログの『手当たり次第の本棚』のとら兄貴(http://ameblo.jp/kotora/)と同レベルに位置づけられる(これって、すげーことだぜ!)。特に、LDさんは、珍しく僕の中で「兄貴ついていきますっ!」的な安定した知的パワーを感じさせるオーラを身に纏う方で、会話がめちゃめちゃ面白いんですよ。やっぱ、教養がある人は、最高だなー。彼の語る『キャプテン』いがらしくんや『パーマン』のみつおくんの話は、話を聞いているだけで、落涙しそうになりました。マジでどこかで取り上げます。


ちなみに、忙しくて展開できていないのだが、以下の「王道(スザク)と覇道(ルルーシュ?)という対立軸」という素晴らしい観点を提供してくれたのもLDさんで、時期コードギアスが始まる4月までにある程度整理して、リアルタイム鑑賞&批評に耐えうる概念に鍛え直し平易化しなければならない、という使命感に燃えております(笑)。

コードギアス 反逆のルルーシュ volume09 (最終巻)コードギアス 反逆のルルーシュ volume09 (最終巻)
福山潤 谷口悟朗 櫻井孝宏

バンダイビジュアル 2007-09-25
売り上げランキング : 517

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

さて、まずルルーシュというキャラを分析した時


「目的の為に手段を選ばない」人間


と言えると思います。


対してスザクは


「目的の為に手段を選ばない行為を否定する」人間


……と言えばいいのかな?とりあえず、この対比でもスザクというキャラを理解し観て行く事はできると思います。

しかし、ちょっと踏み込んだ話をして見ます。結論を言えば僕はスザクという人間は「正しく生きる」事を決意したのだと僕は思っています。これがスザクの目的と言えば目的なのですが、この目的の面白い(?)ところは手段を選ばない行為をはたらいた時点で崩壊してしまうんですね。ゴールのないその人生を閉じたとき初めてその総括ができる種類のもので、故に「手段に拘る生き方」だと言い換えが可能に思います。

つまり、スザクは


「手段(正しく生きる)のために目的を選ばない」人間なのだと。


……ちょっと強引ですか?(笑)


さらに言い換えてみます。「目的」といった部分を「結果」に、「手段」と言った部分を「経過」とすると分かりやすいかもしれませんね。


ルルーシュは「結果を尊び経過を問わない」生き方を選びました。


逆にスザクは「経過を尊び結果を問わない」生き方を選んだと。


これでキレイな対比に…………う〜ん?やっぱ意味不明ですか?ま、いっや。話を続けます。

http://www.websphinx.net/manken/come/dens/dens0069.html
漫研/LDさんより

□手段のために目的を問わない生き方
http://ameblo.jp/petronius/entry-10070366383.html

*1:今度ちゃんと聞こう(汗)。でも、たぶん10年近くやっているんじゃないかな?。