2009-10-22 底の抜けた悪意に対して人は? ★★★★星4 批評:小説(Japan) 辻村深月 「人を殺してなんで悪いんですか?」 こういう質問が出ること自体が、大人の、教育制度の、社会の敗北だ、という意見を聞いたことがある。そして、丁度サカキバラ事件のころだよな、こういう質問が世に流布した感性って。ああ・・・その世代の、この系統の問いが根付いてからの物語だなーと思ったのが最初の印象。社会学者宮台真司さんの下記の本を同時に読むと、なかなか思うところあるかも。映画監督の黒沢清さんの作品群とかも同時に見ると面白いかも。