2024年大統領選挙の見どころは?

🔳トランプ再戦がキーイシュー
2024年は、大統領選挙の年。アメリカウッチャーとして、こつこつ追っていきたい。この選挙で、「1月の時点で」イシューは何かといえば、やはりトランプ大統領の再選だろうと思う。現時点での再選可能性は、かなり高い。トランプさんが再選されると、現在の民主党が維持しているグローバリズムの秩序と反対方向に舵を切るので、反グローバリズムの揺り戻しで次の4年、2025−2028が進むことになる。この構造転換、揺り戻しを予測して、市場を含めていろいろ動きそう。良くも悪くも、アメリカの時計の振り子の揺れ動きに、全世界は翻弄される。まだまだ分裂するアメリカの、新しい局面が見えずに混迷を極めている。とはいえ、2024年11月5日のスーパーチューズデーに、新しい大統領が決まっているかと思うと、ちょっとほんとかよ?と思う。時が経つのは早い。


🔳アメリカの有権者はバイデン、トランプ共にうんざりしてはいるが、その他の選択肢がない
2025年の就任式当日、バイデンは82歳、トランプは78歳と、だいぶご高齢。恒例であるが、第三軸の候補者がいないのが浮き彫りになったのも、この数ヶ月だった。

民主党側は、副大統領のカマラ・ハリスがここまで育たなかったのは、がったかりだろう。もちろん、不人気政策ばかり押しつけられたという可哀想な側面はあったにせよ、優等生的な委員長気質の評価を覆せるものが何もなかった。少なくとも現時点では、他の候補者はまともにいない。

共和党の側も、ビベック・ラマスワミ(起業家)、ロン・デサンティス(フロリダ州知事)などの、「洗練されたトランプ」的なポジションで、次世代トランプを探し続けているが、どれもパッとしない。もしかしたら、「洗練された」こと自体が、ダメなんじゃないかと思う今日この頃。トランプ氏のコアは、反グローバリズム的な「血と土のナショナリズム」への回帰なんだと思うと、アメリカの「血と土」って、むちゃくちゃ頭悪いというか、基本的に内部と目の前しか見ていないので、その「実感」とシンクロする人でないと、ダメなんじゃないかと思う。洗練されるってのは、民主党側、エリート側に近づく行為だから。結局のところ、ドナルド・トランプの代わりは、まだ見つからないとしかいえない。

そうなると、第3の道、二大政党以外の勢力が視野に入るのは、いつもの初期大統領選のパターンだが、無所属のロバート・ケネディ・ジュニア(弁護士)のような反ワクチン活動家が出てきているが、正直な話、誰を選んでも、アメリカの国民って、だいぶ頭おかしいよね?としか思えないような、選択肢しかないのが今のアメリカの現状。もちろん「頭がおかしい」ような人の方が、ガツンとアメリカ国民に支持される可能性は、捨てきれないのが、昨今のアメリカ。

アメリカというシステム」が機能不全に陥っており、民主主義への懐疑が深まるばかりの、今日この頃だ。

バイデン、トランプ両氏はいずれも党の予備選で対立候補の挑戦を受けそうだが、結局は大統領候補に選ばれる可能性が高い。バイデン氏は高齢が憂慮され、トランプ氏は数々の刑事訴追を受けているにもかかわらず、だ。

焦点:米大統領選「第3の候補」切望論、本命2人の不人気で | ロイター


ここから、いったいどんな新しい選択肢が生まれるのか?それが、注目点。アメリカには、まだまだ若さや人材の可能性は山ほどあ流と思うし、国としての潜在能力も全く衰えてないと思うので、何が起きるかわからない壮大な大統領選挙という物語を、楽しんで観察していきたいと思う。



🔳アメリカの音楽シーンは、アメリカそのものの本質を内包している

そういえば、成毛眞さんが、テイラー・スウィフトが撹乱要因かなと書いていたけど、この辺の影響力は大きいので、確かに追っておきたいところ。音楽を扱っている人の記事がアメリカは面白いものが多い気がする。なんでなんだろう。たぶん、現在のアメリカの音楽の背景に、カントリーとジャズやブルースなど、白人音楽と黒人音楽の融合と反発の歴史があって、これは「アメリカのアメリカたる起源そのもの」だからだろうなぁ。この話を、するとアメリカがどのようにできあがっているのか?という本質に迫らざるを得ないからだろう。


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