天皇制とは何か?

『知られざる皇室外交』 西川 恵 著  天皇陛下の持つ時間と空間に広がりを持つ視野とその一貫性に深いセンスオブワンダーを感じました

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) ちきりんさんのブログで紹介されていたので、読んでみたら、引き込まれて止められなかった。素晴らしい本だった。結構驚いたことは、諸外国において、外交において、天皇陛下が日本国の元首として扱われている…

日本的意思決定の問題点

やっと昭和史の全体像がつかめてきました http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20141106/p1 続きです。 それと、やっぱり問うべきは、誰もが無駄だと思っていた対米戦争を、なぜはじめたのか?という日本的意思決定の謎です。 【アゴラVlog】日本はなぜ開…

やっと昭和史の全体像がつかめてきました

最近やっと半藤一利さんの昭和史の講演録(戦前編1926-1945)の後半のCDを手に入れることができたので、毎日の通勤でコツコツ聞いて、先日とりあえず一気通貫異すべてを視聴できた。1945年の最後の話が終わった後に、昭和天皇による玉音放送を聞いたときは…

皇族のスピーチのスピーチとしての共感の幅の広さに畏怖を覚える

いつも思うのだが、、、皇族のこのようなスピーチのレベルの高さには、正直言って、なんというか畏怖さえ覚える強烈な感じを受ける。歴史を勉強すればするほど、皇族の立場にある人々が、日本の有史のすべてを射程距離に、大きな歴史的出来事、わがことのよ…

本人の声を聴くことが、難しいことへの理解への早道

亡くなってしまったのですね。まだ、彼の思想に到達できるほど、僕の思索は進んでいないけど、何となく、もう少しかな、という気はします。。。。まー勘違いかもしれないけど(苦笑)。 さて、最近の戦前の話に戻るんだけど、阿川弘之さんの海軍提督三部作を…

『ストックホルムの密使』  佐々木譲著  「国体護持」とは?「皇統の継続」とは?〜祖国が信じられないキャラクターを軸にあぶり出す

評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★★5つ)■第二次大戦秘話三部作の最後〜戦争初期、真珠湾攻撃、敗戦の3ポイントを描く著者の第二次大戦秘話三部作という初期の作品を、これでやっと読了。素晴らしかった。さすが佐々木さん。この時代を深く堪能させていた…

『太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−』 平山秀幸/チェリン・グラック監督  クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』への返歌〜「記号」を解体すること

評価:★★★★☆4つ (僕的主観:★★★★☆4つ半) ■まずこの作品鑑賞するにあたっての基本姿勢〜マクロからではなくミクロから読み解くべき作品原作は、サイパン島攻略に従軍した元アメリカ海兵隊員、ドン・ジョーンズの著した『タッポーチョ 「敵ながら天晴」 大…

『ゴーマニズム宣言SPECIAL昭和天皇論』 小林よしのり著 おもしろかったです。

1928年から1989年まで在位した歴代最も在位の長かった天皇陛下。いや、おもしろかった。何が?って、、、、なんというか、あまり歴史に詳しくないので、個々のエピソードを走知っているんだが、とにかく終戦から今までの「昭和天皇から見た風景」を…

『裕仁天皇の昭和史』山本七平著/英明で啓蒙的独裁君主を望んだ戦前の日本

裕仁天皇の昭和史―平成への遺訓-そのとき、なぜそう動いたのか (Non select) ■英明で啓蒙的独裁君主を望んだ戦前の日本 天皇制を考えるのにあたって、昭和天皇自身が「自らをどのように自己規定」していたかを追求した本です。 なるほど、「天皇に戦争責任は…

今日は天長節

http://www.kunaicho.go.jp/17/d17-01.html天皇誕生日:75歳祝い一般参賀 陛下もあいさつ http://mainichi.jp/select/today/news/20081223k0000e040006000c.html?link_id=RSH04 今日は、戦前で言う天長節。今上天皇の天皇誕生日ですね。いやーふと思ったん…

繰り返し読んでます・・・・最近やっと大正期と明治期の接続が分かって気がする

最近これ、繰り返して読んでいます。うん、明治期と大正期の「接続」ってのが、どこになるのか?って事が、だんだん輪郭ができてきた気がします。また、意味不明だった大正から昭和初期までの日本のことが、ある程度、像を結んできた気がする。うん。なんと…

伊奈英次 作品展「EMPERORS」と山崎豊子著『二つの祖国』

伊奈英次 作品展「EMPERORS」 http://www.zeit-foto.com/exhibition/index.html 日本の天皇とは摩訶不思議な存在である。2600年連綿と続く王朝は世界に唯一であり、現在の平成天皇が125代目にあたる。そして北朝をあわせると129代の天皇陵が東京、奈良、京都…