将軍がいないで参謀ばかりでどうする

『<平成>の正体 なぜこの社会は機能不全に陥ったのか』 藤井達夫著 新自由主義、ネオリベラリズムをどう評価するか?

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★☆4つ半)非常におもしろくて夢中で読ませてもらいました。老齢になられた今上陛下が譲位するだけ(この記事書いたの3月だ。。。)であり、特に意味があるわけではないが、平成の30年をひと固まりとして、とらえたときに…

独断専行という裁量権と大きな戦略と指揮系統との整合性は?

難しい言い回しですが、要するに、「状況の変化に対応して何か行動するときには、現場が勝手に決めて構わない」と言っている。つまり「独断専行を認める」「その時その時の現場の判断で、うまくやれ」ということです。私自身も外務省にいたとき、難しい仕事…

ぼくらの住む日本社会は、どのようにできていくのか?

これは当時としては当然で、西洋諸国の侵略の脅威に瀕していた日本が生き延びるには、軍備を整えるとともに、軍隊の規律に従う人間を急いで養成する必要があった。そのための規律=訓練装置が学校である。そしてこうした制度の中で「優等生」になるのは、先生…

まさに、ここだよな。

特徴的なのは、著者が産業再生機構という部外者の立場で、しかも自力再建がにっちもさっちも行かなくなった段階の企業についての話がほとんどだということだ。こういう目で見ると、普通のサラリーマンが見るのとは別の「日本の会社」の像が浮かび上がってく…

リーダーが戦略を設定できない問題点を抱える日本を時系列で少し考えてみる。

半藤一利さんの昭和史の講演録をずっと聞いています。通勤の時間のお供に最適で、何度も聞き込んで頭に昭和史の一気通貫のイメージを刷り込んでいます。物凄いボリュームがあるので、とてもうれしいです。そうすると歴史の本などがどんどん深く読めるように…

非常にわかりやすい!

失敗の本質を読むのにものすごくいい、ガイドだ。わかりやすいーーーー。びっくりするほど。これはいいよ本当に。 ・・・・しかし、これを読んでいると、日本って、本当に駄目な国だな(笑)って、へこんできます。日本の大組織に勤める身として、思い当たる…

こっちの面からもアプローチできるなーと思い購入

有名な名著ですよね。『失敗の本質』。具体的なエピソードもいろいろ読めてきたし、いま読んだら違った側面で、きっともっと理解が深まるだろうと思い読み返そうと思ったんですが、ちょうど雑誌で特集のがあったので、そっちも購入。うむ、、、、風邪でヘロ…

NHK 原発危機 第一回を見て

http://www.nhk.or.jp/special/onair/110605.html■思考を複数化して、常にその他の代替選択肢を考える全体網羅感が必要初見で思ったのは、「その他の代替選択肢」を、MECE的に考えていないことが致命的な「後手」を生んでいることだ。最初に、「電源車を…

『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』  本広克行監督  秀逸なテレビドラマの「続き」〜ただし、もうそろそろこのテーマでは限界があるよね

評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★★4つ)■秀逸なテレビドラマの「続き」〜ただし、もうそろそろこのテーマでは限界があるよね映画としては、たぶんドラマからずっと見ているファンのためのもので、あまりにも「過去を見ていないとわからない」という設定な…

東日本大地震を「アメリカがどう受け止めたかについて」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2285米メディアの報道合戦と人道支援の拡大 M9.0の激震と7mを越える津波のニュースは米国人を驚かせるとともに、ほぼすべてのマス・メディアで空前の報道合戦が開始された。大手メディアは急遽、日本に特派員を派遣し、…

日曜日からずっと

対策とか決算とか予算とかとか、、、、仕事で、ずっと深夜帰宅タクシー帰りだったので、本日の帰宅は、凄い休暇です。さすがに会社の人もほとんど早く帰るし(フロアに残っているの数人)、余震とかすげー怖いんだけど、責任もあるし、どうしてもやらなきゃ…

理知的な高級参謀の見た戦争

凄い、素晴らしいこの本。いま2回目を読み返しているが、本当に素晴らしい。局地的な戦闘などを積み重ねているものは沢山読んだが、ちゃんと本格的な情報意識を持ったプロフェッショナルの視点で見る戦争の分析は、本当にクレバーで感心させられる。そして…

インテリジェンスという言葉をベースに

日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか (講談社選書メチエ)小谷 賢講談社 2007-04-11売り上げランキング : 138237Amazonで詳しく見る by G-Toolsこんな本買いました。ふむふむ、おもしろいです。

伊奈英次 作品展「EMPERORS」と山崎豊子著『二つの祖国』

伊奈英次 作品展「EMPERORS」 http://www.zeit-foto.com/exhibition/index.html 日本の天皇とは摩訶不思議な存在である。2600年連綿と続く王朝は世界に唯一であり、現在の平成天皇が125代目にあたる。そして北朝をあわせると129代の天皇陵が東京、奈良、京都…

『大東亜戦争の実相』 瀬島龍三著 大本営参謀にして伊藤忠商事会長の戦争回顧録〜現代日本に必要なのは何か?

大東亜戦争の実相 (PHP文庫)瀬島 龍三PHP研究所 2000-07売り上げランキング : 44205Amazonで詳しく見る by G-Tools不毛地帯 (1) (新潮文庫)山崎 豊子新潮社 1983-01売り上げランキング : 6847Amazonで詳しく見る by G-Tools 評価:★★★★星4 (僕的主観:★★★★…

日本の企業は戦略の意思決定が不透明な感じがする〜いったい何を求めているのかがよくわからない、、、質が低いだけなのだろうか?

もし、方針は鎖国維持と決まっていて、「アップルさんがおとなしくウチの出入り業者に収まるつもりなら売らせてあげてもいいよ」という意味での交渉だったら、(開国折込済みの)ソフトバンクに取られた時点で、鎖国モデルの優位性をアピールすべきだと私は思…