資源を求めた近代日本の悲願

『明治維新とは何だったのか 世界史から考える』 半藤一利 出口治明著  一言でいうと半藤一利さんが幕末史で描いている反薩長史観

客観評価:★★★★☆4つ半 (僕的主観:★★★★★5つ)■異なる極と極を公平に見るとき世界は立体的に見えるこの辺は予備知識もあるので、さらっとすぐ読める。どちらも大ファンかつ、歴史観が自分の見解と同じなので、読みやすかった。しかし充実の一冊。この二人…

なんでも日本が最高というウソを信じるな。

使われないままむなしく放置されるトイレットペーパーホルダーは、・海外のニーズに頓着せず日本式の商品を押しつけ、一方で、・海外の合理的な商品を日本に取り入れようという気もない、・「日本のモノが一番いいに決まってるだろ?」的な思想の犠牲者のよ…

現実的にこのリスクがあることにどう対処するのだろう?

別の著名な憲法学者の方は、「外務官僚には自衛隊に入隊を義務づけて、危険地域を体験させよ」と主張しております。そうすれば自衛隊を危険地域に送る法律は作らないだろうと。事実は逆だ。危険だから自衛隊を派遣できないとされるバグダッドには二十数名の…

ちょっとめもめも。

成長をやめたら幸せになるの? 池田信夫 http://agora-web.jp/archives/1643290.html 池田信夫さんは、去年ぐらいから佐々木俊尚さんに並んで、神がかっているというか、旬で凄い追っているんですが、イヤー興味深い視点ですねー。そんで、読んでいてふと思…

日本的意思決定の問題点

やっと昭和史の全体像がつかめてきました http://d.hatena.ne.jp/Gaius_Petronius/20141106/p1 続きです。 それと、やっぱり問うべきは、誰もが無駄だと思っていた対米戦争を、なぜはじめたのか?という日本的意思決定の謎です。 【アゴラVlog】日本はなぜ開…

やっと昭和史の全体像がつかめてきました

最近やっと半藤一利さんの昭和史の講演録(戦前編1926-1945)の後半のCDを手に入れることができたので、毎日の通勤でコツコツ聞いて、先日とりあえず一気通貫異すべてを視聴できた。1945年の最後の話が終わった後に、昭和天皇による玉音放送を聞いたときは…

『海賊とよばれた男』 百田尚樹著 (2)石油を確保するという近代日本のエリートが考え続けていたことへの一つの答え

評価:★★★★★星5つのマスターピース (僕的主観:★★★★★5つ) 2)石油を確保するという近代日本のエリートが考え続けていたことへの一つの答え〜本当に自由主義者として振舞えば、世界は微笑み返す 国岡鐡造(出光佐三)が、凄いな、と思うのは、石油という…

失われた二十年で、日本の人々の生活は格段に豊かになった!

先日の海軍3提督の話と吉本隆明の話の「思考の流れ」に接続される話なんだが、この著者(この人は僕はずっと追っている・・・)が、 日本の経済を考える偉い人や評論家などが、この20年を「失われた20年」と呼ぶが、本当にそうだろうか?。この20年で、日…

本人の声を聴くことが、難しいことへの理解への早道

亡くなってしまったのですね。まだ、彼の思想に到達できるほど、僕の思索は進んでいないけど、何となく、もう少しかな、という気はします。。。。まー勘違いかもしれないけど(苦笑)。 さて、最近の戦前の話に戻るんだけど、阿川弘之さんの海軍提督三部作を…

『山本五十六』 阿川弘之著 著者は文学者であって、組織論や技術史などの視点に欠けるなー

評価:★★★☆3つ半 (僕的主観:★★★☆3つ半)山本五十六の小説を初めて読んだ。こういう人だったのか、と初めて知った。情報ほとんど自分の中になかったので。そして海軍側(ちょっとひいきが過ぎる気がする…)からの視点を読んでいて、やっぱり思ったのは、…

情報キュレーションという概念の実演〜福島原発の爆発とリビアでの空爆の関連性が示す人類のエネルギー問題

■情報キュレーション(視座にチェックインする)という概念の実演 ジャーナリスト出身者ということもあるのでしょうが、様々な話題と具体例を引用しているのでとても読みやすい一方、時事的な放談になってしまって、イマイチ何が確信として言いたいのかが、…

『お家さん』 玉木かおる著 明治7年から昭和2年の約半世紀の間に世界に君臨した鈴木商店

評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★★5つ) ■金子直吉の歯を食いしばってオーナーのいじめにしか見えない暴虐にじっと耐える姿に日本の徒弟制度の世界を見る 伝説の総合商社、鈴木商店のオーナーのことを書いた小説『お家さん』を読む。素晴らしかった。これ、…

近代国家を作ることの面白さ〜フロンティアを前にした時の商人の高揚感

昨年からこのへんお本を読んでいて、すげーおもしろい!と鳥肌が立っていたんだけど、どこが面白いか、自分の中で、キーワードが生まれてきた。それは、「近代国家建設の面白さ(新領土獲得・国境確定)」ってやつなんだ。近代国家に国が脱皮する時には、その国…

こんな生き方もあったんだ・・・。

いやー面白い。こういう人生が日本でもあるいるんだ!と感心してしまう。僕はふらふらバックパッカーだったんで、似た系統の人種が友達にたくさんいるし、、、たしかに商社マンで崩れの人で、こういうふうに山氏になって世界中を放浪する人はたくさんいる。…