ヒーロー文脈(脱英雄譚の英雄譚の先へ)

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』(2012年 - 2018年)2000年代の問題意識のほぼすべてのテーマを包含して解決まで到達した戦記ものの傑作

2024年2月3日に『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』を再読了。漫画全巻読み直して、いてもたってもいられなくなって、小説全巻14巻を読了。僕はペトロニウスの名にかけて、星5つの大傑作だと思っている。 「何度も読み直したくなる」キャラクターの魅…

『Vivy -Fluorite Eye's Song-』(2021)エザキシンペイ監督 『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平さんの視点と永遠の命の物語類型のテーマ群について

www.youtube.com評価:★★★★星4つ (僕的主観:★★★★★星5つ)■万人に理解しやすいわかりやすさと、それが故に、SF好きなどの玄人?うけがしない?僕的には、★4のかなり高い評価で、かなり万人にすすめられる安定したよいアニメです。また、100年という長…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』庵野秀明監督 1995年から2021年の27年間をかけて描かれた日本的私小説からSFと神話までを包含する世界最高レベルの物語(1)

評価:★★★★★星5つマスターピース (僕的主観:★★★★★星5つーちょっと評価付けらんないくらい最高)いま海外(少なくともアメリカきら)から日本に帰るのって、頭おかしくなるほど書類とか手続きとか、アプリ入れるとか、物凄いんだぜ。普通、日本になんか行…

『マブラヴオルタネイティヴ』 その7 夕呼博士の全体を俯瞰する視点~真の支配者の孤独

評価:★★★★★5つ 傑作マスターピース (僕的主観:★★★★★5つ傑作) その1 アージュ素晴らしいよっ! 人が戦う理由がすべて詰まっている! http://petronius.hatenablog.com/entry/2020/04/10/130051 その2 日常と非日常の対比から生まれてくるキャラクター…

『結界師』田辺イエロウ著 アンチドラマトゥルギー、主軸のドラマと主人公ドラマが交わらないこと

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)ちょっと前だけど、サンデーのアプリで無料公開されていたので、久しぶりにこの傑作を一気に読了。あまりの世界観の完成度合い、物語の深さに、感動しました。LDさんが、傑作だと、信じられないくらい深い、面白…

『家康、江戸を建てる』 門井 慶喜著 武官ではなく文官、テクノクラートの目的意識は、生涯は、個人を超えるスケールで

客観評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★★★5つ) 華々しい武官に歴史は焦点が当てられがちだが、江戸という大都市を作り上げた文化、テクノクラートたちを描く小説。豊臣秀吉のにより関東へ国替された徳川家康が広大なフロンティアである低湿地を開拓し徳川260…

『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』 11巻 理不尽な孫の手著 フジカワユカさんの漫画が素晴らしくて・・・

客観評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)11巻が出たので、即購入。この前熱が出て、会社を休んでぼーっとしている時に、読み始めて、小説全部読みなおしたので、また読みたくなってマンガも読みなおした。好きだなぁ。2019-10-04【物語三昧 :Vol.40】…

『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』 デービッド アトキンソン (著) 自分のビジネス経験の実感とめちゃくちゃ一致している

国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか (講談社+α新書)作者: デービッドアトキンソン出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/09/21メディア: 新書この商品を含むブログを見る 評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)非常に明快で、且つ…

『青空エール』河原和音著 不器用な人が、才能がない人が、普通の人が前に進んでいくこと

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ) petronius.hatenablog.com もうまじめに考えていたのは、2011年ですね。ということは、8年近く前。ずっとと好きでたびたび読み返しては読んでいたのですが、既に2016年で完結していたんですね。気づいていなかった…

『天気の子(Weathering With You)』(2019日本)新海誠監督 セカイ系の最終回としての天気の子~世界よりも好きな人を選ぼう!

2019-8-25【物語三昧 :Vol.39】『天気の子』新海誠監督 セカイ系の物語の最終回として-44評価:★★★★★星5 (僕的主観:★★★★★5つ)先日、8月にコミケで同人誌(マインドマップで語る物語の物語の4巻と5巻)を発売したので、日本に夏休みで帰ってきました。…

『福岡市を経営する』 高島宗一郎著 最も成長が終わってダメージを受けた団塊の世代ジュニアこそが、成長より成熟なんていっていちゃだめだろう!

評価:★★★★★5つ (僕的主観:★★★★★5つ)何となくは知っていたのだが、ちゃんと追ったことがなかったので、いい機会だと思い軽い気持ちで読んでみた。そうしたら、2018年に読んだ中の本で最もインスパイアされガツンと来た本で、その圧力に驚いた。★5つ主客…

8.脱英雄譚〜ガンダムのテーゼと“彼岸“のさらに先の物語

【2016-3月物語三昧ラジオ】脱英雄譚の英雄譚+ガッチャマンクラウズ 2016/03/20

先日の@kaien さん、@gaius_petronius さんとやったラジオの録画データです。|物語三昧ラジオ/脱英雄譚の英雄譚+ガッチャマンクラウズ 2016/03/20 -https://t.co/iTTUEMmorB— LD (@LDmanken) 2016年3月21日 録画データ。あっ、そういえば、またどっかでい…

ディズニーの変化からアメリカの変化の文脈を読み取る

まず価値観の多様化、あるいは価値相対主義というものが、アメリカのカルチャーを大きく変えたということがあります。要因としては、911からイラク戦争へという時代の中で、アメリカ人自身が善悪二元論の限界にようやく気づいたこと、更に善悪二元論では飽き…

英雄に真っ当になろうっていうのかぁ!!!!

Re:ゼロから始める異世界生活 作者:鼠色猫/長月達平 第五章 『歴史を刻む星々』 第五章41 『英雄幻想』 「――もしもやるなら、兄弟。兄弟がこれから背負うのは、英雄幻想だ」 押し黙ったスバルに、アルがふいにそんな言葉をかける。 ゆるゆると視線を下…

『ヴァンパイア十字界 "THE RECORD OF FALLEN VAMPIRE"(堕ちた吸血鬼の記録)』(2004-2007 Japan)  作:城平 京 画:木村 有里  時代を超える傑作〜脱英雄譚の英雄譚の一つの完成形かつ最高峰に位置づけられる作品

評価:★★★★★5つマスターピース (僕的主観:★★★★★5つマスターピース)ヒーロものの文脈で読み直そうと思い立ち、、、、読了してあまりの素晴らしさに涙が出たので、、、あっこれ、本当に時代を超える傑作なんだと感心したので、布教のために、過去の記事を…

『東のエデン(2009 Japan)』 神山健治監督  ニート(若者)と既得権益世代(大人)の二元論という既に意味のなくなった二項対立のテーマの設定が失敗だった

アニメシリーズ 評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ)劇場版 評価:★★☆星2つ半 (僕的主観:★★★3つ)実は、神山監督の『東のエデン』を見ていなかったんだよね。そんで、全部見直してみた。テレビシリーズは2009年公開当時8割がた見ているはずなん…

『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』  理不尽な孫の手著 異世界転生の日常やり直しセラピー類型の、その先へ

無職転生 - 異世界行ったら本気だす - 理不尽な孫の手 2019-10-04【物語三昧 :Vol.40】『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』 理不尽な孫の手 2012異世界転生の日常やり直しセラピー類型の、その先へ-45 累計総合での1位獲得おめでとうございます。 あ…

『GATCHAMAN CROWDS』 中村健治監督 ヒーローものはどこへ行くのか? みんながヒーローになったその先は?

評価:★★★★星4つマイナス (僕的主観:★★★★★5つマイナス)読了。海燕さんに紹介されて無理やり見たが、うん、見させられてともよかった。総合評価は微妙、といったところ。・・・のわりには、かなり高い星の数だけれども、、、。物語としてこの作品は、カ…

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ママレードサンド(橙乃ままれ)著 メイド姉が目指したモノ〜世界を支える責任を選ばれた人だけに押しつける卑怯な虫にはなりたくない!(4)

■メイド姉が目指したモノ〜世界を支える責任を選ばれた人だけに押しつける卑怯な虫にはなりたくない! さて、『まおゆう』のメイド姉の詳細に移ってきましょう。 あっ、ネタバレ引用ありまくりなんで、読んでない人は読まないように!!!。 物語は、農奴で…

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ママレードサンド(橙乃ままれ)著 英雄譚の類型の倫理的欠陥〜魔法騎士レイアイース(1993-96)に見る、全体主義への告発(3)

■英雄譚の類型の倫理的欠陥〜魔法騎士レイアイース(1993-96)に見る、全体主義への告発 ちなみに、やっと(3)の記事で、まおゆうの革新・核心ポイントの二つ目を書きます。『まおゆう』は、ぼくは大きく二つの柱があると思っています。一つは、前回の(1…

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ママレードサンド(橙乃ままれ)著 善悪二元論を超えるためには、歴史を語り、具体的な解決処方を示さないといけない (2)

■「その先の物語を紡ぐこと」〜善悪二元論を超えるためには、具体的処方箋の描写がいる この物語の根本的な柱は、何か?。前回の記事で、このまおゆうの物語の革新・核心的な部分その1は、魔王と勇者が「その先の物語を紡ごうとした」ということだと書きま…

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ママレードサンド(橙乃ままれ)著  その先の物語〜次世代の物語類型のテンプレート (1)

■エンターテイメントの基本となる物語の展開テンプレート ママレードサンドさんによるネット小説。これほどの作品に出会えたことは、本当にうれしいです。布教活動としては以下のサイトで、かなり広範にしていただけているので、僕は「読んでいる」という前…